メール送受信エラーについて

『昨日まではメールの送受信が出来ていたのに…?』

ため息をついてエラーコードを確認し調べてみるもメール設定ページを開くと見たことない設定値や専門用語だらけ。

こんな時に限って『早急にメールを確認しなければいけないのに…!』

実はセキュリティの脆弱性を修正するために定期的に行われるWindows Update によって

このような事例が多く散見されます。

かといって定期アップデートを行わないとコンピューターの動作が遅くなってしまったり、サイバー攻撃のリスクが高まってしまいます。

そのような際の対策を理解しておけばアップデートに伴いメールの設定値が変わってメールの送受信が出来なくなってしまった時も落ち着いて対応ができます。

本日はメールソフトにて突如起きてしまったメールの送受信エラーの改善方法と合わせて

メールの送受信の仕組みをお話させていただきます。



ポート番号とは

本事例に関しましてはポート番号という数値がWindows Updateにより書き換わってしまうのが原因で起きてしまう現象です。ポート番号が変わってしまうとなぜ、メールの送受信が出来なくなってしまうのでしょうか?

ネットワーク上に存在しているパソコンには必ず『IPアドレス』という『住所』が割り当てられています。

『IPアドレス』=『埼玉県川越市新宿町A丁目B番地Cマンション』

これだけで十分の所在地がわかります。

IPアドレスを見ればどのパソコンかを識別することができます。

しかし、建物の場所だけではマンションの部屋番号がわからないので手紙は届きません。

そう!ポート番号は言わば『部屋番号

部屋番号がいつもお手紙を出したり届く玄関口が変わってしまうと(書き換えられると)

メールの送受信が出来なくなってしまうのです。

ポート番号』 = 『XYZ号室

今お使いいただいているメールソフトの設定を確認し

メールの送信ポート番号受信ポート番号を確認してみましょう。

前述させていただいたポート番号の正しい数値がわからない!

そんな時はお手元に『プロバイダ情報』をご用意してください。

実は『ポート番号』は『インターネット接続事業者』=『プロバイダ』による

メールアドレス設定情報にしっかりと記載されています。

タンスの奥底に眠っていることが多いのでぜひ改めて『プロバイダ情報』保管場所の定位置を決めてあげてください。

設定値を確認しよう

本稿では

『OCNテクニカルサポート』よりWEBサイト情報のPOP3受信方式の項目を参考にさせていただいております。

こちらには

受信メールサーバー(POP)

ポート番号:995

SSL:使用

送信メールサーバー(SMTP)

ポート番号:465

SSL:使用

OCNの場合だと

995号室』に手紙が届いて,『465号室』からメールを郵便ポストに出しに行くんだな!

と捉えていただければと思います。

こちらの数値が書き換わっていた場合は部屋番号、「ポート番号」を書き換えれば改善です。

またご契約している内容や、受信方式の違いがございますとこちらの数値ではメールの送受信が出来ないことがございます。

必ずプロバイダ情報をお手元にご用意して記載されている数値の入力をしてください。

インターネットセキュリティ警告が出たときは

『メールの送受信はできるけどインターネットセキュリティ警告が出てしまいます!』

こういった警告がいきなり出てくるとビックリしますしセキュリティなんて書かれていたら恐い印象を受けますよね?

上記文面でのご相談も多く飛び交っておりますが、『ポート番号』で解決できます!

その際は

受信メールサーバー(POP)

ポート番号:110

SSL:なし

送信メールサーバー(SMTP)

ポート番号:465

SSL:なし

『ポート番号』をこちらに書き換えていただくと

インターネットセキュリティ警告のポップアップは出てこなくなります。

定期的にメールサーバーにて『セキュリティ証明書』の更新が行われます。

更新後は前述したほうの『ポート番号』でも警告が出なくなりますので一時的にこちらのポート番号をお使いいただければストレスなくメールができます。

 WindowsLiveメールのサービスが終了しています。

Windows Liveメールのサポートは、2017年1月10日で終了しています。

併せて、OSのアップグレード『windows10』→『windows11』と変わっていく中でさらに不具合が生じる可能性がございます。

サポート終了から4年が経ってしまいますとセキュリティ的な面で不備が出てくる可能性がございます。ちなみに項目4のインターネットセキュリティ警告が出たときに一時的な対策として利用する『ポート番号』に関してはLiveメールでは送受信が出来ないようになっており機能が粛々と減っています。

また、こういったアップデートに伴いまして、連日の不具合が起きてしまうと業務に支障が出てしまいます。 

弊社では『Liveメール』→『Outlook』へのメール設定の引継ぎ作業を行っております。

まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

皆さまいかがでしたか。メールは手紙やFAXに代わる無料で通信できる便利な機能ですが、急に使えなくなったときにどうしたら良いのかわからず、困ってしまう難しいものだったりします。メールの送受信エラートラブルが起きた際に少しでもお役に立てれば幸いです。

インターネットという公共の場で人を傷つけるということ【4】

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

情報倫理という言葉をご存じでしょうか?

倫理とは人間生活の中の普遍的な善悪の基準、秩序のことであり、情報を扱う際の行動規範のことです。

倫理という言葉を使うと難しく感じますが、ようは倫(人の輪)の理(ことわり)ですから、つまり、人の、仲間内のきまり、秩序というわけです。

きまりといっても法律ではありませんから、あくまで道徳の範囲内の規範です。

さて、インターネット、サイバー空間が生活に密接している現代で、わたしたちが小学生の時に学んだ“現実世界”の道徳はサイバー空間でも適用されるのでしょうか?

急速に発展したインターネット上は、いまや立派な公共の場ですが、しかしそこには具体的な法律が伴っていませんでした。

いまでこそ徐々に整備されていますが、それでもまだ間にあっていません。その現状が、これまでお話ししてきた炎上や誹謗中傷です。

わたしたちは、法のもとで現実世界を生きている反面、法の伴わないサイバー世界を倫理をもってして生きています。

毎週、炎上についてお話してきましたが、本日は、サイバー世界の倫理・道徳や法律についてのお話です。


インターネット暴力

日本は治安のいい国、とよく言われます。みなさんはどう思いますか?昔と比べて、他の国と比べて、確かに治安は良いのかもしれません。

ではインターネットはどうでしょうか?

インターネット上で交わされるコミュニケーションはそのほとんどが文字によるものです。なにをしても、画面の向こうにいる人に肉体的な影響は与えません。

言ってしまえば、誰のことも物理的には一切傷つけずに攻撃することができます。簡単ですよ。

従来の、なんだか気に食わない芸能人を、テレビ越しに悪く言うのとはわけが違います。誰の目にも触れる公共の場ですから、どんなに小さな声でつぶやいたとしても、それはもうなかったことにはできません。直接だろうと、間接的だろうと、それはもう暴力になり得るのです。

さて、誹謗中傷と呼ばれるその暴力は、深刻な社会問題となっています。一般人が有名人に対して行うものだけでなく、一般人から一般人へ行われる暴力も、です。

さて、SNSや誹謗中傷における法律というものはまだあまり多くありません。とはいえ、誹謗中傷や侮蔑、無責任な噂は立派な人権侵害ですから、法律違反に当たります。

人間としての権利、憲法が保障している基本的人権を不当に踏みにじる行為は人権侵害に当たります。健康で文化的な生活を送る権利は誰にでも平等にあり、誰も脅かしてはいけません。

それはもちろん、インターネット上だろうと当てはまります。

インターネットにおける暴力に肉体的な影響は出ませんし、暴行罪も適応されません。しかしたしかにそれは権利の侵害で、不法と言われたらなにも言い返せないのです。

それでは、はたしてこの国の治安はほんとうにいいのでしょうか?



電波に乗る陰口

陰口とは、当人のいないところで行われる悪口のことを言います。学生時代、する側でも、される側でも、経験がある人は少なくないのではないでしょうか?

わたしも、陰口を言ったことがないとは言えません。学生時代、気に食わない相手、厳しい先生、家族のこと。少し話に色をつけて、当たり前の会話のようにしていたことがあります。

決して許されることではありません。子供だからいいってわけでもないですよ。だって立派な人権侵害じゃないですか。

侮辱罪、名誉毀損、なんとなく聞いたことのある「ダメなこと」にきちんと当てはまります。

さて、陰口といえば、わたしは女子が学校のお手洗いでこそこそと話している風景なんかを思い描きますが、あくまでこれはステレオタイプなキャラクター付けです。性別も年齢も場所も関係ありません。陰口なんて、どこでも起き得ます。

それこそ学校なんかですれば、もしかすると本人の耳にも届くかもしれません。関係のない人がたまたま聞いて、本人に教えるかもしれません。

しかしインターネットならどうでしょうか。

遠距離間でのコミュニケーション方法は、郵便手紙から始まりFAXからメール、メールからチャットへと変わってきています。

チャットになったことで、インターネット上での会話はとてもスムーズになりました。メールでは正直面倒くさいと思っていた何気ない雑談も、チャットであれば時差もなくぽんぽん会話できますから、ついつい話しすぎてしまいます。

今はもうほとんどチャットが主流ではないでしょうか。

手軽で、雑談感覚で会話ができて、おまけに匿名性や機密性が高いチャットですから、それが陰口の温床となってしまうのは火を見るより明らかです。

つい最近、いじめが原因で小学生の女の子が自殺した事件がありました。覚えていますでしょうか?

原因はさまざまですが、話題となったのはやはり学年全員に配られたタブレット端末でしょう。

GIGAスクール構想といって、コンピュータやネットワークを生徒ひとりひとりに整備する取り組みの一環で、その小学校はいちはやく6年生全員にタブレット端末が配られました。

このコロナ禍で在宅ワークが増え、学校でもオンライン授業が実施されましたから、1人1台タブレット端末は今後も必要になるでしょう。わたしも大学生時代、テキストや参考図書はほとんど電子書籍で利用していましたし、ペーパーレスの時代ですから、教科書もいずれ電子媒体になる時代はいずれきます。GIGAスクール構想は、近い未来のかたちのひとつです。

しかし今回の問題は、そのタブレット端末の管理の杜撰さ、そして冒頭にお話ししました、子供の倫理によるものです。

配られたタブレット端末の使用制限やパスワードが共通だったことはセキュリティの面からみても大問題ですが、今回は話の趣旨とは多少ずれますから、詳しく触れません。(もちろん、学校というものは子供のお手本なわけですから、そういった現代化に伴う情報セキュリティの教育の意味も含めてきちんとやるべきだったと思いますよ)

さて、では倫理の問題ですが、この件では配られたタブレット上で使用されたチャットに女の子の悪口が書き込まれていたことが原因の1つです。わたしたちが普段使っているチャットツールは、SNSと比べ機密性が高く、基本的に会話の内容は外に漏れませんから、「陰口を言ってもばれない」「バレなければ相手を傷つけない」と、先の言葉を使えば「これは暴力に当たらない」と、なんとなく思ってしまうんですよね。

しかし、配られたタブレットは前述のようにセキュリティ面で大きな欠陥がありました。ログインするためのIDは出席番号や誕生日のような、推測できる通し番号で、パスワードは全員統一のもの。誰でもその気になれば簡単に他人のチャットの履歴を見ることも、他人に成りすますこともできます。

必要なのは、「誰にも見られないからといって陰口をたたいていいわけではない」「どんな理由でも、たとえそれが容易でも、他人のアカウントにログインしてはいけない」という意識でした。

とくに後者なんかは、今回はチャットの閲覧のみですが、これに課金といった金銭的被害も関わってくる可能性が大いにあります。

どちらの意識も、当てはまるものはあるものの具体的な法律があるわけではありません。今のところどうしても、インターネットの治安は利用者の倫理観や道徳心に一存されているのです。



本日のまとめ

子供といえど人権はありますから、それは侵害してはいけませんし、いじめを「喧嘩」や「じゃれ合い」といった言葉で軽視するのは間違っています。

これまで、炎上といった大きな、そして誰の目にも容易に入る問題についてお話ししましたが、誰も知らないところでも形の残らない暴力は行われています。今回の件も、女の子が亡くなるまでご両親はなにも知らなかったそうです。

繰り返しになりますが、インターネットに関する法律は少しずつ整備されていますが、まだまだ甘いところも多く、ユーザーの倫理観や道徳心に委ねられているのが現状です。

プロバイダ責任法といった、情報の開示請求に関する法律はありますが、ではその具体的な方法は知っていますか?そもそもその法律自体知らない人だっているのです。

急速すぎたIT化、インターネット世界の成長に、教育や法律は追いついていません。

教育や法律だけでなく、利用するわたしたちの意識も柔軟に変えていかなければいけません。

いじめのかたちも、その発覚要因も、内容も、何もかもが変わってきています。同様に、物理的な傷を与えずとも、目に見えなくても、言葉で他人を傷つけることはずっと簡単になっています。たとえ目に見えなくても、それは暴力です。

インターネット世界は今までの現実世界とは違います。しかしもうひとつの世界です。目に見えないだけで、公共の空間ですから。



<参考サイト>

公益社団法人日本看護協会

高知新聞PLUS

総務省

インターネットという名の公共の場で人を傷つけるということ【3】

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

先週お話しした炎上のことを覚えていますでしょうか。それとも別のことで記憶は薄れていますでしょうか。

インターネットという公共の場で人を傷つけるということ【2】

インターネットに限らずこの世界は情報であふれていますから、別の情報で上書きされているなんてこともあるかと思います。

人のうわさも75日…というわけではありませんが、どんなに大きく取り上げられても、そのほとんどはいずれ風化していきます。

もしあなたが炎上したらどうしますか?あるいは、あなたではなくあなたの家族や友人、応援している芸能人が炎上したら?庇いますか?それとも批難しますか?

もちろん、炎上の原因によってもその態度は変わってくるかとは思いますが、擁護のために嘘をついてしまうこともあるかもしれませんし、正直に謝るかもしれません。

もしくは、本当のことを言っているのに信じてもらえなかったり、理不尽なことを言われ続けるかもしれません。

インターネットという大衆は、現実世界の何倍も簡単に人のことを傷つけることができます。

炎上はいずれ風化しますが、しかし、一度燃え上がった炎はいつまでも後に残ります。

先週、炎上した後にその火を消そうとした行為が逆に油を注ぐ結果になってしまった例のお話をしました。

インターネットで起きるトラブルにもいろいろありますが、言葉で傷つけるものと違い形として残ってしまいます。誰もが自由に出入りできるインターネットという名の公共の場で、故意に傷つけられたりなにかしてしまい批判されたとき、炎上してしまったらどうしますか?

本日は、炎上を知るお話です。



それを知る、学ぶということ

まず、何か間違ったことをしてしまったらどうするのが正しいでしょうか。

インターネットだろうと現実世界だろうと変わりませんよ。まずは謝ります。そして反省し、同じことを繰り返さないことが大事ですよね。

先週お話しした件を例にあげれば、「芸人だからと言って許される範囲の域を出た発言をしてしまった」ことが原因での炎上ですが、それを庇おうと、火に水をかけた人たちが同じように炎上しました。

原因である芸人さんに悪気はおそらくありませんでしたし、後日別の番組やラジオでも反省の色を見せていました。おそらくきっと同じことは繰り返さないでしょう。

その前に紹介したMVの不適切表現での炎上も、本人たちはまさか炎上するとは思ってもいなかったでしょうし、至らなかった部分を認め反省していましたよね。今後同じことをしないように注意するのではないでしょうか。

往々にして、炎上というものは意図しないところで大きく取り上げられてしまいます。その原因になった行為に悪意はなく、むしろ善意であることも多々あることです。

芸人はそうして笑いを誘おうとしたわけですし、アーティストもまさか不快な気持にさせるためにMVを作っているわけではありません。

これまでの炎上を上げだしたらキリがありませんが、ほかにも善意や行為が裏目に出た結果炎上してしまった、という例がたくさんあります。

好きなゲームの舞台を好きなキャラクターのコスプレで見に行ったら炎上した、なんてこともありました。本人たちはただそのゲームが好きでそういった行為をしただけですが、それは全体を見たらタブーだったのです。

でも、それがタブーであることを知らなければ、もしかしたらわたしだって同じことをしてしまうかもしれません。

こういった炎上を一度経験、あるいは目撃すれば、それがだめなことだとわかりますし、次また同じことで炎上しないように学ぶことができます。

1度目の炎上があまり大きくならなかったとしても、同じことを繰り返した場合さらに批判されることになります。現実でも、同じことで叱られるたびに母親に「何回言わせるの!?」と言われてきました。同じことです。

何事もインターネットだけの話ではありませんが、注意されたことは真摯に受け止め、その批判の原因をきちんと理解し、反省し次に生かすことが大事です。

間違いは、それを間違いだと知り、そして学んでわたしたちは大人になってきました。SNSを含むインターネットと言う名の公共の場は、まだ発達したばかりで、そこにいるわたしたちはまだまだ子供です。知り、学んでいくことが炎上を抑える、回避するコツなのです。



はだかの王様の自覚

たびたび思うのですが、インターネットにいる以上、わたしたちは誰もがはだかの王様になり得ます。

炎上や誹謗中傷だけに関わらず、インターネットでは膨大な量の情報を得ることができますが、そのすべてがわたしたちの目に入るわけではありません。

フィルタリングが容易になり、見たくないものを見ないようにできます。

膨大な情報の中から、好きなように好きな分だけ手に入るようにカスタマイズすることができる、それが現実世界との大きな差ではないでしょうか。

たとえば虫が苦手な人は、虫という単語でフィルタリングすることで、虫という単語が入った情報を見ないようにすることができます。

見たくないものは見ないに越したことありませんから、便利な機能ですよね。

しかし、以前にも言いましたが、便利な反面これでは一辺倒な情報だけを偏って得てしまうことがあります。

こういった偏った考え方が原因で、炎上してしまうケースもありますよね。それだけでなく、偏った考えが原因で誹謗中傷してしまうこともあります。

フィルタリングによって作られた偏った意見は、もしかしたら間違っているものかもしれません。しかし、そのフィルタリング下では確かに支持されているもので、それが間違っているということはそのフィルタリング外の誰かに指摘されるまで気が付けないのです。

自分好みで快適にカスタマイズされたインターネットは、はだかの王様になってしまう可能性を多分に孕んでいます。

たとえば、芸能人が炎上していたとします。その人はまだあまりメジャーな人ではなく、最近知名度が上がってきた人で、炎上の理由は週刊誌による熱愛報道だったとします。

その人を詳しく知らない人は、もしかしたらその人を口汚く罵るかもしれません。中には熱愛報道とは関係ないことを持ち出して、執拗にその人を責める人もいるかもしれません。

しかし、後日熱愛報道は誤報であり、その芸能人の妹だったという真実が公表されます。

その芸能人のことを詳しく知っている人にとっては、熱愛報道が妹のことであることはすぐにわかったことであり、事実も知らないで批判している人たちは「詳しく調べもしないで勝手なことで口汚く批判する」人たちなわけです。批判していた側は、誤報を信じ、それを大声で吹聴するまるではだかの王様です。

近年では誹謗中傷や殺人予告をしたユーザーを特定し、裁判を起こす方も増えてきました。事実もしっかり確認せず、一辺倒な知識だけで人を傷つける行為は、事実を知っている人からしたらとても愚かな王様です。

先週あげた、誹謗中傷が原因で自殺してしまった女性は、炎上した後「台本ではないが、スタッフに煽られた」といった言葉を残しています。また、同番組に出ていた人もそういうところがある、後から彼女には謝罪されていた(もちろんそれは番組側からの公開はなかったため、真偽はわかりません)といったことを公表しています。

みなさんは、詳しいことを知らないまま、はじめに得た情報だけで批判していませんか?

わたしたち大衆にはどうしても真実はわかりませんし、対芸能人となると好みや偏見の混じった情報から判断するしかありません。その結果に対する責任がないからと軽く考えていませんか?

その結果が、自殺でした。本当に責任はないのでしょうか?無知は、加害者になり得ますよ。

あなたは王様です。今手に持っているその端末では、あなたの欲しい情報だけが手に入ります。そんなカスタマイズされた世界で、はだかにならないように、そして、気が付かないうちにはだかになってしまう可能性があることを、しっかり自覚しなければいけません。



本日のまとめ

インターネットで起こしたこと、起きたことは一生残ります。デジタルタトゥーとも呼ばれ、一生消えることはありません。

炎上した原因も、その後の対応も、反省も、謝罪も、開き直りもごまかしも嘘も、全部、誰かが見ています。そして、一度でまわったものは消えることはありません。

先に挙げたように、知らないからこその過ちだってあります。繰り返しになりますが、わたしたちはインターネットにおいてまだまだ子供ですから、知らないことがたくさんあります。

とくにSNSによって作られた特定のジャンルコミュニティは、「暗黙の了解」が当たり前のように横行しています。それらをすべて把握するなんて到底無理な話です。しかし、その暗黙の了解を知らなかったばかりに多くの人に批判される、なんてことがたくさん起こっています。

誤った情報で人を傷付けないように、知らなかったことで人を傷つけないように、わたしたちは少しずつでも大人になっていかなければいけません。インターネットは、公共の場ですから。

<参考サイト>

エルテス

インターネットという公共の場で人を傷つけるということ【2】


おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

今日は何回SNSを見ましたか?そこは安全で平穏でしたでしょうか。

以前炎上のお話をしたかと思いますが、本日はその続きです。

前回:インターネットという公共の場で人を傷つけるということ【1】

さて、わたしは今日、朝起きてから、支度をして家を出る前、出勤途中、休憩時間、と4回SNSを見ました。発信するのは「おはよう」や「今日寒いね」といった差し障りのないものがほとんどで、主な活用内容は好きなアーティストやアイドルの情報収集です。今日、わたしのSNSは平穏でした。

みなさんのSNSはどうでしょうか?

毎日、どこかしこで誰かの「粗」がさらされ、それを火種として炎上しています。前回も触れたように、興味のあるジャンル以外の炎上まで追っていたらキリがないほどです。

インターネットは、自分の好みに合わせてフィルターをかけ、興味のある情報だけを入手することができます。

それは効率がいいというメリットの反面、それ以外の情報が入りづらいというデメリットもあります。偏見をなくしたいと思い、様々な意見を取り入れる人はさまざまな意見を取り入れられる反面、特定の意見だけを求めている人は特定の意見しか目に入らないため、偏っていってしまいます。

どこかで炎上が起きていても、関心がなければその概要も、原因も、結果も、何も知らないまま気が付けば鎮火してしまいます。

情報のあふれた社会ですべてを追うのは無理な話です。しかし、まったく知らないままでは、同じことを繰り返しかねません。

今日皆さんのSNSは平穏でしたでしょうか。それとも不穏でしたか?

今回も、SNSを、インターネットを不穏たらしめる「炎上」のお話です。



水をかけるか油を注ぐか

まず大前提として、誹謗中傷や侮蔑、無責任な噂は人権の侵害に当たります。「してはいけないこと」であることを念頭に置いておいてください。

「人が嫌がることをしてはいけない」のは当たり前のことです。子供の時から言われていますよね。喧嘩をしたら親や先生が止めますし、言ってはいけないことを言ったら注意されました。そうして自然と、してはいけないことといいことの区別が身について大人になっていきます。

それは、インターネットでも同じです。

インターネットでは、毎日のように炎上が起きていますがその要因は様々です。

前回紹介したような、本人たちが思いもよらないところの配慮の足りなさや失言が原因であったり、あるいは不道徳的、不適切な行為を咎められたり。

さらに、炎上した後の対応によってさらに炎上することがあります。

最近では、お笑い芸人が選挙特番での発言が指摘されて炎上していました。

無礼、失礼に値する発言が注目され、「テレビに出すな」といったハッシュタグができるほどの炎上になり、その後出演した別の番組で反省の態度を見せていました。

しかし、今回気になるのはその芸人の奥さんおよび所属事務所の社長の炎上です。

なぜ炎上したのでしょうか?

今回の炎上を受け、奥さんはツイッターで反論とも取れるツイートを投稿しました。その反論、あるいは擁護ツイートはすこしでも芸人の炎上を庇い、抑えるためのツイートだったわけですが、まったくの逆効果になってしまいます。

「開き直り」や「礼節がないことをしょうがないで事務所が許すべきではない」といった批判が殺到しました。

そして、翌日奥さんはこれら一連のツイートが「乗っ取られたもの」だと投稿し、さらに炎上へとつながりました。

その真偽はわたしたちにはわかりませんが、批判していた、炎上させていた側からすれば、「なかったこと」にしたかったと見えてもおかしくありません。それが火に油でした。

炎上はなかなか収まる気配がなく、奥さんが水をかけて収めようとした行為は、結果として火に油を注ぐことになってしまいました。

該当ツイートは消され、火種となった選挙特番から日数が経った今でも、奥さんが何かを投稿すると乗っ取られたことや擁護について言及するコメントが付きます。

その中には、まっとうな意見や指摘だけでなく、今回の件には関係のない根も葉もないうわさや、心無い暴言が含まれています。それはもう、火種である芸人の無礼や失言に関係なく、ただ執拗に攻撃を繰り返すことが目的になっています。

そういった、SNSで娯楽的に攻撃を繰り返す人がいるからこそ、炎上は繰り返されています。



誹謗中傷と炎上の目的

では、誹謗中傷や炎上がどんな結果を招くのでしょうか?

1年前、恋愛リアリティ番組に出演していたプロレスラーの女性が自殺するという事件が起きました。覚えていますでしょうか?

当時相当話題になりましたから、鮮明に覚えている方も多いのではないでしょうか?

彼女が出演していたリアリティ番組は、男女がシェアハウスをする様子を観察する番組で、「台本がない」ことが売りでした。台本がないということは、どんなことがおきてもそれは出演者の性格や本質というわけです。

女性が炎上したのは、この番組内で起きたとある事件が原因でした。

大事なコスチュームを他の出演者の男性が誤って洗濯してしまい、それに怒った女性がその男性の帽子をはたきおとし、番組は険悪なムードになります。

視聴者は、この回がオンエアされるとすぐにその女性に対して厳しいコメントをつけるようになります。

たとえば、「プロレスラーが手を出しちゃいけない」や「洗濯機に放置していた方も悪い」といった意見です。こういった批判や意見にはわたしにも同感できる部分がありましたし、多少注意されても仕方がないことというのは、この件に関わらずあることです。しかし、中には口汚く罵ったり、暴言、あるいは「死ね」や「消えろ」といったコメントもありました。

日常生活で「死ね」や「消えろ」といった言葉を残すとき、それは明確に相手を傷つけるためではないでしょうか。

たとえインターネット上であろうと、それは変わりません。しかし、インターネットの「匿名」という性質は、現実世界よりもずっと簡単に、バレずに相手を攻撃できるようになってしまいます。

当たり前のことですが、匿名なら傷つけてもいいわけではまったくありませんが、やっぱり心理的にも名前がバレている状態よりずっと攻撃しやすいのです。

この事件の後、番組はもちろん女性のSNSは剣呑な雰囲気になりますが、リアリティ番組はこういった雰囲気こそが醍醐味であり、オンエアのさらに後日、追い打ちのように女性が「相手の男性が100%悪い」と言っているシーンが公開されると、すでにかなりの勢いで誹謗中傷を受けていたSNSはさらに悪い意味で盛り上がります。

そして、女性は自身のSNSで「消えられるもんなら消えたい」「さようなら」といった言葉を残して自殺してしまいます。

消えろ、死ねなどの言葉を匿名で、安全地帯から投げかけていた人たちは、本当にこの結果を求めていたのでしょうか?

軽い気持ちで、それこそ軽口のように死ね、消えろと言っていた人が大半ではないでしょうか。現実世界でも、軽口のようにこの言葉を使う若者はたくさんいます。実際死んでほしいわけでも、消えてほしいわけでもありませんよね。

でも、その結果が自殺でした。

先程、娯楽的に攻撃を繰り返すと言いましたが、娯楽とまではいかなくても、ムカついた気持ちを誰かにぶつける、といった意味を込めて誹謗中傷をしていた人はきっといます。それが死に追いやるとは思ってもみなかったのではないでしょうか。


本日のまとめ

誹謗中傷が原因で自ら命を絶った方はこの女性だけではありません。その原因がリアリティ番組なのも、世界を見れば彼女だけではありません。

数年前、日本でも活躍していたK-popアイドルの自殺も話題になりました。

その数日前に、その友人の女優も自殺しています。どちらも誹謗中傷に悩んでいました。

言葉はナイフとはよくいったものです。

テレビに出る彼女たちにとって消費者であるわたしたちは、片手で、指一本で簡単に傷つけることができてしまいます。

誰だって、たくさんの応援よりもひとつの誹謗中傷が気になってしまうものです。

インターネットだから、匿名だからといって、人を傷つけていいわけではありません。当たり前のことです。

インターネットは、公共の場です。匿名だろうと、そこにいるのはもうひとりのあなたです。

軽い気持ちで、加害者にならないように気を付けなければいけませんね。

次回は炎上のその後についてのお話です。



<参考サイト>

総務省

インターネットという名の公共の場で人を傷つけるということ【1】

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

以前、SNSのマナーについて取り上げたことがあるかと思います。読んでいただけましたでしょうか?

「無断転載に情報流出!SNSのマナー、大丈夫?」

便利で手軽に好きなことに関する情報を見ることができ、好きな芸能人や有名人の日常が覗けたり、あるいは友達と交流をしたりと、現代においてSNSは若者を中心に当たり前のコミュニケーションツールとなっています。

わたしももう長いこと利用していますし、インターネット上で知り合った友達もたくさんいます。

人と交流するだけでなく、動画を撮ってその広告で収入を得るといったSNSを利用した職業も当たり前になりつつありますよね。

インターネットが当たり前になり、そこでのコミュニケーションが当たり前になってくれば、トラブルもインターネット上で起こるようになってしまうのは必然です。人と人ですからね、トラブルが起きてしまうのは仕方がないです。

たしかに便利で、必要不可欠であるインターネットですが、その匿名性も手伝い、多くのトラブルが日夜発生しています。

みなさんは、いくらサイバー空間とはいえ、ほとんどの人が自由に出入りしている空間であることをきちんと認識していますか?

今やもうインターネットは立派な公共の空間なのです。

今年上映された細田守監督「竜とそばかすの姫」では、インターネット上の仮想世界「U」を「もうひとつの現実」と称していました。

しかし、そんな公共の場で毎日のように人を傷付ける行為が繰り返されています。その行為は主に「誹謗中傷」と呼ばれ、当たり前のようにインターネット上に多発しています。

なんとなく気に入らない有名人や芸能人、あるいは学校の友達や先生、作品の表現や、その人の態度や発言、そういった文句や悪口を公共の場に吐き出している人がたくさんいるんじゃないでしょうか?

みんな悪気があるわけじゃありませんし、自分が悪口や文句を言っているという自覚もない人が多いと思います。それほどまでに、インターネットというものはわたしたちの日常に溶け込んでいます。

では、あなたのそんな何気ない文句や悪口、あるいは意見など、それが誰かを傷つけるかもしれないと考えたことはありますか?

先ほども言いましたが、インターネットはもう「公共の場」です。その場でなにかしらの言葉を残すことには、多くのリスクが伴います。

今回より、今後数回に分けて「SNS及びインターネットで人を傷つけるということ」をテーマにいろいろとお話しできたらと思います。



インターネット上における炎上

「炎上」という言葉の意味をご存じですか?炎が燃え上がることじゃありませんよ。ネット用語の「炎上」のことです

スマートフォンおよびSNSの普及によって、芸能人の発言が身近になった現代、炎上は至るところで見かけるようになりました。

毎日誰かの発言や行動が炎上していますが、しかしそれが日常になりすぎてしまっています。

自分が興味のあること以外の炎上のことなんてもう気にしていたらキリがないほどです。

芸能人だけではありません、企業の広告やアーティストのMVでの表現など、今は様々なものに「コメント」をつけることが可能になっています。

たとえば漫画にコメントをつける場合、従来であればファンレターという形で作者に郵送する必要がありましたが、今はどうでしょうか?

ファンレターだけでなく、漫画を掲載しているアプリ、作者が運営しているSNS、さまざまな方法で「簡単」に「匿名」でコメントが残せます。

ファンレターを送るよりよっぽど簡単ですよね。家で、スマートフォンで、ほんの数秒で感想が送れます。

作者も、簡単にタイムリーな感想を見ることができますし、まったく便利な世の中です。

その一方で、とてもタイムリーに、そしてダイレクトに批判を送ることもとても簡単になってしまいました。

なにか間違ったことをすれば、すぐにコメント欄が批判の声で「荒らされ」ます。

もちろん、間違ったことはした方が悪いですが、往々にして炎上というものは炎上した側の意図しないところで起き、また、原因と炎の大きさが釣り合わないことがあるものです。

なかには、好きな芸能人の軽はずみな発言に対し、謝罪や訂正がほしいという気持ちで注意をする人もいれば、ただただみんなと一緒になって特定人物を攻撃したい、といった動機で、まるでストレス発散のように批判や暴言を繰り返す人だっています。

繰り返しになりますが、インターネットは基本的に匿名ですから、感想と同じように批判や暴言を言うのもとても簡単で手軽なのです。

だからこそ、炎上はあちこちで起き、そして全体に認識されないまま鎮火され、別の人が同じ過ちを繰り返す、といったことが起きてしまっています。

インターネットという公共の場にいる限り、わたしたちは常に炎上の危機にさらされていますし、それはつまり誰かを傷つけ、傷つけられる可能性があるということです。

では一体どういったことが問題視され、炎上へとつながるのでしょうか?



無自覚な暴力

炎上と言っても様々です。炎上した側が明らかに悪かったり、逆に勘違いや悪意から炎上させられてしまった場合もあります。媒体も、SNSでの発言だけでなく、テレビ番組での発言や態度、ミュージックビデオでの表現と様々ですよね。

最近でいえば、コロンビアのシンガーソングライターJ・バルヴィンさんがYouTubeにあげた曲のMVが問題視され、MVを削除するまでの炎上になりました。

黒人女性に手綱を付け、まるで犬のように連れて歩くシーンが問題視され、批判が殺到しました。

近年は、人種や性別の解釈による炎上が多く見られます。

タイツやストッキング、インナーウェアのメーカーATSUGIも数年前、イラストレーターとコラボした企画が女性を性的に見ているとして大きく炎上しましたよね。

センシティブな内容を取り上げること、それはもちろん火種になりかねませんし、覚悟と配慮をもって行わなければいけません。しかし、上で取り上げた2点は、発表時点ではセンシティブであるという自覚がなかったのではないでしょうか?

今回、MVを監督したライミ・パウラスさんはこの炎上に対し、「アートは美とポジティブさのみを伝える手段ではありません」とコメントし、コラボしたトキーシャさんも「アートは表現」と発言しています。

たしかにアートは自由なものです。きっと、このMVの発表がもう10年早ければ、ここまで大きな騒ぎにはならなかったかもしれません。

しかし、その一方で彼女は「傷ついたと感じる人がいたなら本当にごめんなさい」と謝罪しています。

インターネットという公共の場で、明確に誰かが傷つく行為をしたからこそ炎上したのです。しかしその本人たちには、炎上するまでその自覚がありませんでした。それこそが問題だったのではないでしょうか。


本日のまとめ

炎上事件というものは、毎日起こっているといっても過言ではありません。

そのほとんどが、発信者の自覚なく起きています。

不適切な動画や悪ふざけを面白おかしく投稿してしまった若者が「バカッター」と呼ばれ炎上した際も、彼らはきっと炎上するなんて微塵も思っていなかったでしょう。

ただ、面白いことを共有しようとしただけなのです。

J・バルヴィンさんも、ATSUGIも、はじめは消費者やファンに楽しんでもらいたいという気持ちで発信していたはずです。結果として、不快感を覚えたり傷ついた人が出てしまい、ここまでの炎上に至りました。

もちろん中には、悪意をもって傷つけることを発信し、それが炎上することだってたくさんあります。しかしその一方で、意図しないことが人を傷つけることだってあります。

それはもちろんインターネットだけではありません。「人が嫌がることをしてはいけない」と、わたしたちは小さな時から言われ続けています。

それがわたしたちが意図しないことだったとしても、です。

冒頭でも言いました、インターネットはもう公共の場なのです。

匿名ですから、普段は言えないようなことを言っている人だっているかと思います。

わたしだって、疲れているときや嫌なことがあれば、なんともなしにSNSに吐き出してしまうことがあります。

それでも、だれか見ているかわかりません。誰が傷つくかわかりません。

いつでも、見えない「誰か」のことを思ってSNSを使用しなければ、無自覚のうちに「加害者」になってしまうことがあります。

加害者にならないように、そして被害者にもならないように、全員が、常に「誰か」のことを考えてSNSを利用していかなければいけません。

現実世界だって、そうですからね。

次回は炎上「させた」側についてお話しする予定です。



<参考サイト>

産経新聞

Yahooニュース

これもあれも?モノのインターネット時代!

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

IoTという言葉をご存じでしょうか?最近よく耳にする言葉ですよね。

「Internet of Thing」の頭文字をとって「IoT」、「モノのインターネット」と訳されます。

家電をはじめ、いまや様々なものがインターネットに接続され、そのサービスを広げています。

その歴史は古く、はじめて「IoT」という言葉が用いられたのは1999年だそうです。

とはいえ当時ではそれを便利に活用するだけの技術が伴わず、現代のように広がることはありませんでした。

それが広がり始めたのは2012年、第四次産業革命からです。

インターネットでモノとモノをつなぎ、そしてデータをやり取りする、わたしたちが普段PCやスマートフォンで当たり前のように行っていることですが、最初は製造業で利用することを想定した取り組みでした。

製造ラインの機械化、効率化が進み、センサーや温度・振動の感知システムの導入によってデータを集め、そのデータからさらに効率化を求める…こうしたループが繰り返されることで、技術は発展しています。

産業革命から始まった技術の発展は、製造業だけにとどまらず、現代ではあらゆるビジネスシーンで活躍しています。

ビジネスシーンだけではありません。身近なあらゆるものがインターネットに繋がり、生活を豊かにしています。

IoTという言葉を知らないまま、IoTを利用している人がたくさんいるのです。

本日はそんな、身近なIoTを紹介いたします。こんなものも?!なんてのもありますよ~!



IoT家電でスマートな生活を

身近なIoTといえば、やはり家電ではないでしょうか?

初めにスマートフォンをリモコン代わりに活用するIoTをご紹介します。

まず面白いと思ったのは「マイクロボット・プッシュ」という超小型ロボット。

押しボタンの上に設置すれば、スマートフォンを利用して遠隔から操作できるというもの。

仕組みはいたって単純で、スマートフォンで指示を出せばそのロボットが物理的な力でボタンを押してくれるというもの。アナログ的な仕組みではありますが、たったそれだけで些細なことがスマートになります。

電気を消し忘れたまま外出してしまうことが多い、家に着いたときには部屋が温まっていてほしい、そんな人にはもちろん、それだけではなく、足が不自由だったり、動くのが簡単ではない、そういった人が、手元のスマートフォンひとつで操作できるんですからとっても便利ですよね。

他にも、電球型の「stac」なんてものも。

こちらは電球型の本体に、利用者が必要だと思うモジュールを取り付けてまとめてスマートフォンで操作するというもの。

テレビのリモコン、エアコンのリモコン、電気のリモコン、何かとなくしがちな家電のリモコン。机の上に並べておけば、わざわざ移動してON/OFFする必要もなくて便利なんですが、なんかどっか行ってしまうんですよね。しかも思いもよらないところに置いちゃって、なかなか見つからなかったりするものですから困っちゃいます。

そんななくなりがちなリモコンが全部一つになり、なおかつスマートフォンで操作できたらとっても便利じゃないですか?

QoLもIoTにおまかせ

「ルンバ」の名前でおなじみのお掃除ロボットが話題になってからもうずいぶんと経ちます。以降、様々なロボット掃除機が発売されています。

最近のものはすごいですよね、段差にも強く、障害物も勝手に避け、学習能力もあります。もちろん掃除もばっちりです。

OK!Google!やAlexa!と話しかけるだけで勝手にお掃除してくれるんだから、とっても便利です。例えば夕飯の準備中に、声をかけるだけで掃除と料理がいっぺんにできてしまうんです。

家が広ければ広いほど、掃除機をかけるのは時間がかかります。時間がかかる毎日の掃除が、声をかけるだけで済んでしまうんです。その時間に何をしますか?散歩なんかにも行けちゃいます。

時間の有効活用、効率化というのもIoTの強みです。

さて、ルンバはもうおなじみのIoT家電ですが、便利で快適な生活をもたらすIoT製品はまだまだありますよ。

家電メーカーのシャープはAIとIoTを組み合わせた「AIoT」で、新たな家族として成長し、寄り添うサービス「COCORO+」を広げています。

AIを組み込むことで「スマートフォンで操作できる便利」のさらに上、ユーザーによる操作がなくとも良い状態を目指しています。

例えば、気象情報で先回り運転をするエアコン。住んでいる地域の空気の状況や天気から、最適な環境を先回りで用意します。午後になって気温が上がってきたら勝手に温度を調整してくれますから、電気代の節約にもつながります。

もちろん、先述したようなスマートフォンでの操作も可能で、その操作に基づいて人工知能が学習していきます。

さらに、このエアコンと連携し、自動に加湿を開始する空気清浄機なんかも。

こちらは明るさセンサーが内蔵されており、長時間暗闇が続くと睡眠中と判断し、エアコンを睡眠中に適した設定に操作するそうです。うーん、便利。

便利というより、「わたしたちの操作・干渉を求めないこと」がシャープの目指すIoTだそうです。

わたしたちの意思を介さず快適な場になる家、とても近未来的ですが、その近未来はもうすぐそこに来ているのです。

こんなものもIoT?

さて、身近な家電に導入されたIoTをご紹介しましたが、まだまだ面白いものがたくさんあります。

全国2冠を今年達成した星稜中学校野球部はトレーニングにIoT機器を取り入れているそうです。

「テクニカルピッチ」というセンサー内蔵のボールで、ボールを投げると球速や回転数、回転軸などが記録されるというもの。

もちろん重さや大きさは公式で利用されるものと同じに設計されていますから、実践と同じように投げられます。

これまで紹介したIoTは生活に寄り添うものでしたが、スポーツの世界もIoTでどんどん変わっていきます。

「テクニカルピッチ」のHPのトップ画面には「IoTボールが野球を変える」と大きく書かれています。

生活だけではありません、スポーツだって、娯楽だって、趣味だって、IoTでその質は上がっていくのです。


本日のまとめ

いかがでしたでしょうか?身近ですでに導入されている方もいらっしゃるかもしれませんが、世の中はどんどんIoTを取り入れ、便利に快適になっています。

生活だけではありません、紹介したようにスポーツだって、あるいは娯楽や趣味にだって、IoTが取り入れられています。

数千円のドローンをスマートフォンに接続して、お手軽に空からの動画が取れてしまうんです。数年前までは突拍子もないような、突飛なアイデアが、あっという間に現実になる、そんな世界です。

以前にも取り上げました、「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」のです。

ボールを投げただけでその情報が確認できるなんて、なんとなくみんな、「できたらいいな」って思っていたと思います。外出先から消し忘れた家の電気消せたらな~って、みんな何度も思いましたよね。

気が付けば、現実になっていました。

ただでさえ急速に快適で便利になっている生活は、まだまだずっと便利で快適で、そして面白いものになっていきます。

これから生まれてくるたくさんのアイデアが楽しみになりますね。



<参考サイト>

CORE CONCEPT

SSK technical pitch

stak

+STYLE

価格.COMマガジン

SHARP COCORO+

CEATEC AWARD 2021 アジア最大規模のイノベーション展示会

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

今年本国で開催された東京オリンピック2020は、ほとんどの競技が無観客開催でした。

新型コロナウイルスの感染拡大による1年の延期や無観客開催と、前代未聞の大会となりました。

オリンピックだけではありません。ライブも、コンサートも、イベントも、あらゆることが制限されるようになってからもうすぐ2年が経ちます。

家でテレビを前に応援しているわたしたちの声は、リアルタイムで選手たちに届くことはありません。静まり返った競技場は、普段熱気と声援に包まれている選手たちにとってひどく味気ないものだったかもしれません。

彼らはトップアスリートですから、応援の有無に関わらず練習を重ねてきていますが、しかしそれはそれとして応援というものは大きなパワーになります。

わたしも学生時代に長いことスポーツをしていましたからそのパワーがよくわかります。

スポーツ観戦が好きな人たちも、そのスポーツや選手の活躍はさることながら、会場の雰囲気が好きという方も多いのではないでしょうか?仕方がないとはいえ、なんとも寂しいですよね。

現在どうしても抑制されがちなコロナ禍での娯楽ですが、そんな中で少しでも楽しむための工夫がなされています。

10月19日~22日、IT技術とエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC」が開催されました。昨年同様にオンラインで開催されたこの展示会の「CEATEC AWARD」グランプリのひとつに、そんな抑制されてしまった娯楽を楽しむためのものが選ばれていました。

CEATEC AWARDとは、学術的・技術的観点・市場性や将来性等の視点から、イノベーション性が高く優れている、と判断されたものを表彰するものです。

本年はやはりウィズコロナDXを意識したものが多かったですね。

本日は「CEATEC AWARD」の中から、何点かピックアップしてご紹介します。

DXでオンライン応援

冒頭でお話ししたのは、ニューノーマル社会への提案・競争カテゴリー、デジタルトランスフォーメーションDX部門グランプリの、リモート応援システム「Remote Cheerer powered by SoundUD」です。

こういったコロナの環境下、あるいは別の様々な理由で現場に行けないスポーツファンが、オンライン上でリアルタイムに選手を応援するプロジェクトで、Jリーグやプロ野球などと共創しながら、新しい応援の文化を創出しています。

スポーツの中継はなにも珍しいことではありませんが、この「Remote Cheerer」は従来の「現地に行って応援する」か「中継で見る」といったスタンダードな2種類のスポーツ観戦の、新しいかたちを実現します。

いうなれば「オンライン応援」でしょうか?オンライン観戦といえば今まで通りですが、こちらは応援付きです。

スマホをタップしたり振ったりすることで、現地に設置されたスピーカーから声援や拍手が流れるのです。システムはいたってシンプル。シンプルですが、とても「今っぽい」ですよね。

アイドルオーディションやミスコン等で近年利用される配信ツールでも、ファンはスタンプやプレゼントで画面を華やかにすることで応援の意を表すことができます。かたちのないものを可視化することで、モチベーションの向上に繋がります。

スポーツだって同じです。たとえ無観客でも、スピーカーから音がすることで「応援されている」ことを可視化します。(見えてはいないですが)

他にも、トークルームやチャットルーム機能で同じ試合を見ている人と交流するといった、SNSに近しい機能もあり、ひとりではなくみんなで応援する「現地観戦」に近いものを体感できます。

隣のシートの見知らぬサポーターと盛り上がる…といった、現地ならではの楽しみに近い楽しみ方もできそうです。



量子暗号で理論上最強のセキュリティ

莫大な情報であふれ、それが資産となる現代社会において、重要とされるのはその情報の活用の仕方です。あるだけの情報は何の役にも立ちません。情報の分析、活用、共有、それが現代社会での戦い方です。では、その情報はどうやって守りますか?

オープンカテゴリー、ソリューション部門では「東芝の量子暗号通信で安全なオンライン社会を実現」が、“理論上”突破されないセキュリティ要素として準グランプリを受賞しました。

詳しく話すととても難しい話になるのですが、光の粒子がなにかに触れると、必ず状態が変化するという量子力学的な性質を利用した暗号鍵の技術です。

なんで理論上証明されているのかというのはいまここで解説しませんが、ざっくり言えば、鍵の情報が変化している場合は「なにかに触れられた」可能性が高いため、危険だから使わないようにする…ということです。

………わかりますか?難しいですよね。まぁ、極端な話、家のカギに知らない人の指紋が付いたら鍵を変えようね、みたいな感じです。

この情報社会、そしてIoTの時代に、データ通信の安全性はますます重要視されています。

現状理論上安全が保障されているこの量子暗号技術は、まだまだ通信速度や距離といった制限、そして技術の進化による「セキュリティ突破」の懸念等、問題もありますが、しかしそれでも、現段階では大いに期待できる技術です。

次々と新しい技術、そして進化が繰り返される現代です。制限や懸念を拭い取り、超スマート社会へ向かうこの世界の、セキュリティ業界を牽引するのもそう遠い話じゃないかもしれません。

スーパーでスマートな未来都市へ

少子高齢化、インフラ老朽化といった地域課題に直面する中で、「スーパーシティ・スマートシティ」の取り組みが広がっています。スーパーシティとは、最先端の技術で地域課題を解決し、快適で便利な未来都市の実現を目指す構想のことをいいます。

ニューノーマル社会を先導するスーパーシティ/スマートシティの実現に向け、社会と暮らしの全般における先進的サービスやデータ連携・活用などが求められている今、ニューノーマル社会への提案・共創カテゴリースーパーシティ/スマートシティ部門でグランプリを受賞したのが「NECが目指す未来のまち ~スーパーシティ~」です。

防災、観光、医療福祉といった、複数の分野にまたがる地域の課題に対して横断的にサービス・データを流通させるクラウドサービス「NEC都市OS」をベースに、容易かつシームレスにスーパーシティへと取り込むこの構想は、総務大臣賞も同時に受賞しています。

防災面ではAIを利用した防災予測、被害情報などで、逃げ遅れゼロを目指し、観光面ではこのコロナ禍でも安心・安全に快適な旅を提供します。世界ナンバーワン精度の顔認証や混雑度検知や群衆行動解析を組み合わせ、地域活性を実現します。

開発コストの低減、地域の特性やニーズに合わせたシステム構成、そして現代求められているスーパーシティに即した点が評価され、グランプリとなりました。

想像にとどまらないNECが目指す未来のまち、どんな人も安心して生き生きと暮らし続けられるまちは、もうきっとすぐそこにあるのではないでしょうか。

本日のまとめ

いかがでしたでしょうか?

CEATECオンライン、実際にわたしも入場させて頂きました。むずかしい話が多くはじめはしり込みしましたが、知れば知るほど面白く期待に胸が高まるものばかりです。

オンラインになったことで、参加が容易になったのもわたしにとってはうれしいポイントでした。

ニューノーマルな社会はすでにもう始まっています。最新テクノロジーの上に成り立っているわたしたちの生活の、新しい一歩のそのつま先を体験できたいい機会になりました。

オンラインでも応援をリアルに届ける、理論上最強のセキュリティ、そしてスーパーでスマートな未来都市。

他にも、たくさんの技術が、開発が、今繰り広げられています。これからのわたしたちの未来は、きっとスーパーでスマートへとどんどん近づいていくのでしょう。



<参考サイト>

CEATEC2021 webサイト

SOUND UD webサイト

NEC webサイト

PCの新時代~Windowsの歴史~

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

「PCの新時代が今日から始まります」

2021年10月5日、マイクロソフトはそう言いました。Windowsの歴史における記念すべきマイルストーンだそうです。

なんのことかわかりますか?

そうです、10月5日、Windows11の提供が始まりました。Windows10が発売されて約6年、PCの新しい時代の幕開けです。

実際にアップグレードし、利用された方はいらっしゃいますか?はじめはまだ慣れないでしょうか?たしかWindows10になったときも、なかなか慣れなくて「7を返せ~!」なんて言っていたような気がします。今ではすっかり10にも慣れました。6年も経てばなんでも適応できるようになるものです。

Windows10より、マイクロソフトは今後Windows10をアップデートで強化していくとし、Windows10をWindowsの「最後のバージョン」と述べていました。それから6年、驚きの方針転換です。

華麗なグラフィックス、サウンド、アニメーション、そして、パートナー企業や Surface の革新的で美しいハードウェア、「魔法のような」と称された新しいWindows11、はやくわたしも試したいです。

そんなマイクロソフトのマイルストーンですから、本日はWindowsOSの歴史をご紹介します。

90年代から続く我々のカルチャー

デスクトップOSシェア60%を誇るWindowsですが、爆発的に普及したのは1995年に発表された「Windows95」の発売からです。

出典:Wikipedia

WebブラウザInternetExplorerを標準装備したこのWindows95は、日本でも行列ができるほどで、4日で400万本を売り上げる大ヒットとなりました。

現在も使われているスタートボタンやメニュー、タスクバーといった機能はこの頃から搭載されており、これ以降に開発されるOSの基準となっています。

続いて1998年に「Windows98」が発売されます。

個人消費者向けに改良されたこちらは、全体的なパフォーマンス向上により安定したOSとして高く評価されました。

また、Windows95の普及と同時にインターネットも爆発的に普及します。

InternetExplorerも次第にMicrosoftEdgeへと移り変わってはいますが、それでもまだ愛用している人がたくさんいますよね。

進化していく情報社会を席巻したInternetExplorer、そしてWindows。その出発点がWindows95です。

今見ればスマートとは程遠いフォルムに、見慣れないデザインと手馴染みの悪い使い勝手かもしれませんが、それでも現代のわたしたちが愛用するパソコンの礎なのです。

エンターテイメントでエクスペリエンスを

出典:Wikipedia

続いて、2000年代には「Windows2000」と「WindowsME」が開発されます。

「2000」が開発された際、家庭向き、個人向きではないと判断され、急遽開発されたのが「ME」です。

この頃、「Windows95」や「Windows98」のような「9x系」と、それより以前に開発された「WindowsNT3.1」や「Windows4.0」のような「NT系」の統合が計画されており、「NT系」を基に、「9x系」のUIも採用されています。

しかし、短い開発期間でリリースされたMEはバグが多く、ブルースクリーンが多発し不評でした。

翌年2001年、「9x系」と「NT系」を統合して制作された「WindowsXP」が発売されました。

9x系の多機能性にNT系の安定性を併せ持ったXPは、発売から多くの人に愛されたロングセラーです。

XP懐かしいですね。わたしが初めて触れたパソコンもXPで、ペケポンと呼んで長く使っていました。

ビジネス市場のものだったWindowsOSがエンターテイメント市場へ拡大したきっかけが、1992年に搭載されたマルチメディア機能です。

2000年代に入りインターネットは常時接続の時代を迎え、「9x系」由来のマルチメディア機能や操作性から、動画サイトやSNSが増えていきます。パソコンの普及が急速に増えていったのもちょうどこの頃で、いかにマルチメディアによる「エンターテイメント」の需要が大きかったのかがわかります。

わたしも、長く使っていたといってもその利用用途のほとんどがゲームでしたし、今でもパソコンを娯楽で使っています。e-スポーツも盛んな時代です。

「XP」はexperienceが由来だそうです。少なくともわたしは、XPが初めてのパソコンでしたから、XPでたくさんの経験をしました。そのほとんどがゲームや動画視聴ではありましたが、今こういった機器に対して苦手意識がないのはやはり、ペケポンでの経験のおかげです。


現代の最先端へと

XPから6年後、従来のものから大幅に変わったデザインと多くの新機能を引っ提げて、2007年新しく「WindowsVista」が発売されました。

しかし、セキュリティ機能の強化にGUIの向上など、高いスペックである一方で、それが仇となり動作が重くなってしまいました。さらに、長く使われていたXPに慣れたユーザーは操作手順が変わったことでどうしても使いづらく、低い評価を受けます。

そんな「WindowsVista」が改良されたものが2009年に発売された「Windows7」です。だいぶ身近になってきましたね。

Vistaの本来あるべき姿と言われているこのWindows7、まだまだ使っている人がいるんじゃないですか?2020年1月にサポートは終わっていますが、ちらほらまだ使っている人を見かけます。

2020年の終わりにはそのシェアが20%を切ってしまったなんてニュースもありましたが、逆に言えばサポート終了して1年経ってもまだ使っている人が20%弱もいるほどに、人気のバージョンでした。

※※※ちなみに、サポートの終了したバージョンはウイルスに侵される危険が著しく高いので、ネット環境下での使用はダメですよ!!!!!!※※※

人気バージョンWindows7から5年後、「Windows8」が発売されます。

出典:Wikipedia

スマートフォンやタブレットが当たり前になりつつある2012年、スタートボタンを廃止しタッチスクリーンでの操作を意識した斬新なUIデザインが特徴です。

このデザイン、特にスタートボタンの廃止はかなり評判が低かったようで、アップデート版「Windows8.1」でスタートボタンはすぐに復活しています。

とはいえそのUIデザインは健在で、わたしは個人的にスタイリッシュで結構好きでした。さすがスマートフォン時代に開発されただけあり、タッチスクリーンも不便はなく、「直感的」で軽快な操作が可能でした。エンターテイメントの幅が広がり、祖母と一緒に上海という牌を消すゲームをよくやった思い出のあるバージョンです。

そうして、10月5日まで長く最新バージョンだった「Windows10」が2015年にリリースされます。

Windows10といえば、従来のWebブラウザ「InternetExplorer」に代わって「MicrosoftEdge」が標準搭載になりました。

慣れ親しんだInternetExplorerをまだ使っている人も多くいるかと思いますが、こちらもWindows7同様に、セキュリティ面で不安が残るため使用は控えましょうね!

現在ユーザーシェア60%を誇るこのバージョンを皮切りに、マイクロソフトはローリングリリースという形でアップデートを繰り返し、Windows10を強化すると発表されました。

わたしにとっては、パソコンを娯楽以外の目的で使うようになったのがちょうどこの頃ですから、Windows10には大変お世話になりました。

Macもかなり普及している今でも、OSシェアトップはWindows10です。

時代の最先端を走るパソコンの、その先頭で活躍しています。



本日のまとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

長い歴史のなかで、その形を変えて現代に適応してきたWindows。こうして歴史をたどっていくと結構失敗もしたりして、そして改善を重ねて、今現代に適応しています。

Windowsが現代に適応したのか、それともWindowsに適応したのが現代なのか、どちらなのでしょうか。そう考えるほどに、パソコンは娯楽でもビジネスシーンでも生活に組み込まれています。

新しいWindows11、もう試した人はいますでしょうか。

今までのように、少しずつまた「Windows11」が当たり前になっていくのかもしれません。

まだ試せていませんが、マイクロソフトのマイルストーンを備えたパソコンで、エンターテイメントも、ビジネスも体験するのが楽しみですね。

<参考サイト>

Microsoft webサイト

TECH CAMP ブログ

RIGHT CODE

未来人が作ったサイエンス・ノンフィクション世界

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

月面着陸という人類の大きな夢が叶ったのは1969年のアポロ11号計画によるものです。

「地球は青かった」で有名なガガーリンが人類で初めて宇宙に出た1961年。それから10年足らずでアポロ11号はニール・アームストロングとバズ・オルドリンを月へと運びました。今年でちょうど60年です。

わたしが生まれてくるずっと前のことです。わたしたちが生まれてくるずっと前、「月に行く」ということはSFの世界の話で、夢物語でした。

SFの父といわれるジュール・ヴェルヌの「From the Earth to the Moon」(月世界旅行)が刊行されたのは1865年です。SFとして夢想された宇宙への進出および月面着陸は、たったの100年で成し遂げられました。

SFとは、「Science Fiction」の略称であり、日本では「空想科学」とも言われます。「フィクション」であり「空想」なのです。それでも、科学技術のめざましい発展はそれを100年で現実にしました。

人類は月に降り立つし、サイバー戦争は現実になり、ロボットやAIは社会に溶け込み始めています。

本日はそんな、かつてフィクションと呼ばれたSF技術のお話です。


スタートレックが見た300年後の30年

携帯電話の歴史は結構古く、広く見れば1940年のトランシーバーまでさかのぼります。

第二次世界大戦中に米軍が使用した携帯型のトランシーバー「Walkie Talkie」は、従来のものと比べ小型で、バッテリーで動くため、携帯することができました。これが携帯電話の前身と言われています。

いまでこそ多機能を備えた携帯電話ですが、はじめは「持ち運びができる電話機」として考案されたのが最初ですから、要はトランシーバーと大した差はないわけです。

しかしトランシーバーを思い浮かべてみても、携帯電話とは似ても似つかないですよね。(なお、ここでいう携帯電話とはいわゆる「ガラケー」を指します)トランシーバーから今知られる携帯電話の形へと進化していく過程で、もっとも障害となったのがその小型化でした。

長く車やバイクに搭載するものとして利用された携帯電話は、1983年に「Walkie Talkie」を販売したモトローラによって世界で初めて手持ちできるものになりました。

日本で初めて発表された携帯電話は1985年にNTTより発売された「ショルダーホン」です。重量3キログラムの大きなそれは、バブル時代の幕開けを感じさせます。

さて、前置きが長くなりましたがスマホを含む「携帯電話」は技術の進化の最先端を行くアイテムです。持っていない人を探す方が難しいですよね。

1966年放送「スタートレック」の船長、カーク船長はそんな超便利アイテムを50年も前から使っています。

いずれガラケーと呼ばれるようになる折り畳み式の携帯電話が発売されたのは1996年、スタートレックから30年後のことです。

スタートレックの舞台は23世紀の銀河系です。23世紀…、つまり放送当時から300年ほど後の世界です。23世紀の世界はどういう風になっているのでしょうか。想像できますか?少なくとも、携帯電話は当たり前に普及しているわけです。いや、もしかしたら携帯電話に代わるもっとすごい技術が発展しているかもしれません。

それくらい未来でなら、きっとこの小型の端末(作中ではコミュニケーターと呼ばれていましたね)もあるだろう、と作者は思ったのでしょう。

実際はたったの30年でした。1/10年です。スタートレックから30年、初めての折り畳み式携帯電話は「StarTAC」と名付けられ、世界的なヒットを記録しました。

繰り返しになりますが、携帯電話は時代を象徴する圧倒的な技術力です。時代の最先端にまでなったポップカルチャー「スマートフォン」ですが、スタートレックがなければもっと発売は遅れていたかもしれませんし、デザインももっと無骨で、今でもアンテナが立っているかもしれません。

レイア姫のホログラムを現実へ

先にスタートレックを上げましたが、SF映画といえば何を思い浮かべますか?

ブレードランナー?マトリックス?禁断の惑星?バック・トゥ・ザ・フューチャー?それともスター・ウォーズですか?

ジョージ・ルーカス監督の名作、スター・ウォーズシリーズはSF映画を代表する長編シリーズです。舞台は遠い未来の銀河系で、人間やヒューマノイド、ロボットが共存しています。

その1作目、ロボットであるR2-D2がレイア姫を空中に立体的に映し出すシーンは有名ですから、記憶にある人も多いでしょう。SFファンだけでなく多くの人間が胸を高鳴らせ、実現を期待するあの「レイア姫のホログラム」シーンですが、まだまだ実現には届いていません。

しかし、近しいところまでは近づいているのではないでしょうか。

大ブームになった「ポケモンGO」はARという技術を利用しています。日本語で「拡張現実」と言われ、現実にバーチャルな視覚情報を重ね、現実を仮想的に拡張する技術です。

YouTubeではバーチャルユーチューバーが活躍し、VOCALOIDやゲーム・アニメのライブでは3D映像がステージで踊り、観客に手を振ります。

かなり、かなり近くないですか?

実際に3Dバーチャルライブに参加したことがありますが、ステージ上に映し出されたキャラクターたちは本当にそこに“いる”かのように見えます。

「360度どこから見ても立体としてそこにいる」といったレイア姫のようなホログラムの技術はまだまだですが、近い未来に実現するかもしれない、とそう思えるほどに3Dのバーチャルライブの完成度は高くなっています。

現実には存在しないキャラクターたちが目の前に立体で映し出され、目の前で手を振ってくれる、ファンサしてくれる、なんて考えたらなんだかどきどきしてしまいます。

あるいは、ホログラムを通して友達や家族と顔を合わせて会話することができるようになるかもしれません。

SF世界への第一歩

近未来が舞台のSF映画で欠かせないのは、なんといっても空中に現れるホログラムのディスプレイです。ホログラムディスプレイを軽快に操作する姿に憧れる少年少女は後を絶ちません。

SF映画だけでなく、アニメや小説でもしばしばそういった描写がみられます。人気テレビ番組「逃走中」でも、ゲームを運営するキャラクターが空中のホログラムディスプレイを操作してミッションを発動するシーンがあります。あれ、格好いいですよね。大人になった今でも憧れちゃいます。

いたるところでタッチディスプレイが利用されています。このコロナ禍で目指されるようになった「非接触」ですが、もしもこのホログラムディスプレイとその操作が可能になれば、その可能性はさらに広がっていきます。

10月5日、シャープが「静電ホバータッチディスプレイ」を発表しました。直接画面を指で触ることなく、タッチディスプレイを操作することが可能としたこの開発は、このコロナ禍で目指された非接触を限りなく可能にします。

中国ではちょうど1年前からホログラムディスプレイを利用した非接触型の製品がリリースされ、特に人の出入りが多いエレベーター等で利用されているようです。

夢に見たホログラムディスプレイは、もう現実です。

そのうちスマートフォンだってさらに小型化され、そこから投影されるホログラムディスプレイになるかもしれませんね。

本日のまとめ

わたしたちが夢見たサイエンスフィクションの世界は、すぐそこまで来ています。

鉄の塊が海を渡り空を飛び、そして宇宙まで行く時代です。いまさら何が起きたって不思議ではないのです。

ジュール・ヴェルヌの名言に「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」というものがあります。

はじめはただの妄想だったかもしれません。しかしその妄想に憧れ、実現を追い求めた人がいるからこそ、それらは実現していきます。

SF作品に出てくるたくさんの創造物は、絶対にいつか実現できるという強い確信をもって描写されています。これは本当に近い未来の現実なんだと、ただの夢物語ではないんだと、創作者は期待をもってこの世に送り出しているのです。

読む側からすれば、すべてが「あり得ない」けれど、現実だったらどんなに便利で素敵なものなんだろう。そんな、かつてSFとして夢想されたことたちを、未来人であるわたしたちがノンフィクションへと塗り替えています。

不本意ながら、コロナ禍で科学技術はめざましい成長を続けています。かつて人類が憧れたSF世界に、いまわたしたちは生きています。そしてこれからも、わたしたちが想像し憧れれば憧れるほど、それはさまざまなかたちで実現していくのでしょう。

大きな夢だって、いつかは夢ではなくなります。期待を込めて、いつでも夢はでっかくいたいですね。

<参考サイト>

年代流行

logmi Biz

価格.COMマガジン

Cyber security for All 誰も取り残さないサイバーセキュリティ

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

9月の終わり、首相官邸でサイバーセキュリティ戦略本部が開かれ、次期「サイバーセキュリティ戦略」が決定されました。2015年に内閣で定められ、3年ごとに戦略を更新していくものです。

7年目となる今年、「Cybersecurity for All ~誰も取り残さないサイバーセキュリティ~」をコンセプトに、「自由、公正かつ安全なサイバー空間」の確保を目標とする戦略案が公表されました。

さて、難しい話から入ってしまいました。

みなさんは、サイバーセキュリティといわれたらなにを思い浮かべるでしょうか?ウイルス対策ソフトとか…複雑なパスワードを設定するだとか…そんな漠然としたイメージはあるものの、具体的に説明するとなると言葉に詰まってしまうのではないでしょうか。

テストで40点くらいの答えは出せるんですけど、100点満点となるとなかなか難しい…。

デジタル化、IT化、DX、この世界の技術が進めば進むほど、漠然とした「40点程度はわかる」ものが増えていくような気がします。実際、40点程度あれば十分機能してしまうのも、技術が進んだ結果なんですよね。

本日は、そんな漠然としたサイバーセキュリティとその戦略についてお話しします。

70点のサイバーセキュリティ

そもそも、サイバーセキュリティと言われて100点満点の答えを出せる人はいますか?

 「サイバーセキュリティ」とは、電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式により記録され、又は発信され、伝送され、若しくは受信される情報の漏えい、滅失又は毀損の防止その他の当該情報の安全管理のために必要な措置並びに情報システム及び情報通信ネットワークの安全性及び信頼性の確保のために必要な措置が講じられ、その状態が適切に維持管理されていることをいう。

サイバーセキュリティ基本法

これが100点満点です。まぁ、今すぐ100点を取る必要はありません。理解できていればそれで大丈夫です。

本日のお話は、だいたい60~70点が取れるようになるのを目標とします。

サイバーセキュリティとは、要約すれば「知覚で認識することが不可能な方法で、情報が漏洩しないように、防止および情報の管理に必要な措置がされており、その状態が適切に維持管理されている」ことを言います。

う~ん、ぎりぎり70点…!

ともかく、「サイバー攻撃から情報を守る体制」のことです。定義はそんな認識でいいんじゃないでしょうか。

ではなにが正しいサイバーセキュリティなのか、大事なのはそこです。

2021年からの3つの方向性

サイバーセキュリティ戦略では、目標である「自由、公正かつ安全なサイバー空間」を確保するため、今後3年間の方向性を提示しています。

サイバー空間とは、グローバルな拡張・発展を遂げ、国境を越えて質・量ともに多種多様な情報・データを自由に生成・共有・分析することが可能かつ流通する場、つまり、わたしたちを当たり前のようにとりまくインターネットの世界のことです。

(1)デジタル改革を踏まえたデジタルトランスフォーメーションとサイバーセキュリティの同時推進

(2)公共空間化と相互連関・連鎖が進展するサイバー空間全体を俯瞰した安全・安心の確保

(3)安全保障の観点からの取組強化

以上の3つはそれぞれ「経済社会の活力の向上及び持続的発展」、「国民が安全で安心して暮らせる社会の実現」、「国際社会の平和・安定及び我が国の安全保障」に向けた取り組みに対応するものですが、もちろんすべて意識されるべきことです。

それぞれざっくり、70点を目指して解説します。

DX with Cybersecurity

(1)デジタル改革を踏まえたデジタルトランスフォーメーションとサイバーセキュリティの同時推進

今年9月、デジタル後進国と言われる日本にようやく「デジタル庁」が設置されました。今まさに日本がデジタル化を大きくすすめる絶好の機会です。

デジタル化が進めば進むほど、サイバーセキュリティの重要度は増していきます。デジタルトランスフォーメーション、DXが推奨されている今、デジタル投資とセキュリティ対策は同時に進行していかなければなりません。

DXが進めば進むほどサイバー空間に強く結びついていきます。人々の生活を革新的に、豊かにより良い方向へと変化するために行われるDXですが、そこに結びついたサイバー空間に穴があっては意味がありません。逆に、セキュリティを強めたサイバー空間だけがあっても、そこに結びつくものがなければ意味ないですよね。

例えば、たくさんの物(情報)を大きな箱(サイバー空間)に入れられるシステム(DX)があっても、その箱に穴が開いていれば使えませんし、逆にたとえ頑丈な箱があっても、その箱を開ける術がなければただのがらくたですよね。………こんな感じです。なんとなくわかりますでしょうか?

「経済社会の活力の向上及び持続的発展」のために、DXは必要不可欠です。DXの推進のために、サイバーセキュリティも必要不可欠なわけです。

モノのインターネット時代

(2)公共空間化と相互連関・連鎖が進展するサイバー空間全体を俯瞰した安全・安心の確保

「連接融合情報社会」という言葉があります。IoT(Internet of Things)、「モノのインターネット」という言葉が身近になった現代で、あらゆるモノがインターネットに接続され、実空間とサイバー空間が高度に融合した社会を指す言葉です。

サイバー空間は社会の中に溶け込んでいます。サイバー空間を基盤として処理されるものが、この世にはあふれています。

つまり、「国民が安全で安心して暮らせる社会の実現」における「社会」というのは、実空間とサイバー空間の両方を含むわけです。

サイバー攻撃は大きいものから小さいものまで毎日ひっきりなしに行われ、被害は1日に1万件以上と言われています。サイバー攻撃は、簡単に言ってしまえばパソコンやスマートフォン端末という他人のプライベート空間に侵入し、なにかしら価値のあるものを盗むような行為です。実空間で他人の家に侵入し、金品を盗むことは立派な犯罪ですよね。それが1日1万件も行われていたらとてもじゃないですが安全安心とは言えません。

サイバー攻撃の脅威は増す一方で、経済社会が抱える脆弱性が顕在化しています。サイバー空間を実空間と変わらず「公共空間」とし、安心・安全を確保していかなければいけません。

そのために、国、企業といった組織単位ではなく、一人一人が意識し、国一丸となってシームレスな対処態勢が必要です。

目に見えない戦争、目に見えない戦場

(3)安全保障の観点からの取組強化

サイバー空間は陸、海、空、宇宙に次ぐ5つ目の戦場となりつつあります。

先に挙げましたサイバー攻撃の例は、あくまで個人及び小組織を想定した例え話でしたが、国家がその対象になることだってもちろんあります。

かつてはSFと呼ばれ架空の存在だった「サイバー戦争」は、すでに現実のものになっています。映画や小説のようなフィクションだったら娯楽ですが、現実ではれっきとした戦争であり、国を脅かすものです。

サイバーセキュリティ戦略では、中国、ロシア、北朝鮮の関与が疑われるサイバー攻撃が増えたと明記されました。

サイバー攻撃は目に見えない攻撃です。その戦場も目に見えません。言ってしまえば、その戦果も、失ったものも、目に見えないのです。

目に見えないだけで、戦火はわたしたちの頭上を飛び交っています。

「国際社会の平和・安定及び我が国の安全保障」のために、純粋な武力だけではなく、サイバー攻撃に対する防衛力や抑止力が求められる時代になっています。

本日のまとめ

なんだか信じられないですよね。数十年前、サイバー攻撃は確かにフィクション上の娯楽だったはずです。

目に見えないからこそなんとなくでしか意識できません。しかし目に見えないからこそ怖いんです。

あ、そうそう、最後にこちらのサイトをご紹介します。

CYBERTHREAT REAL-TIME

https://cybermap.kaspersky.com/ja

サイバー攻撃をリアルタイムで見ることができます。

目に見えない攻撃は進化し、激化しています。それでも、目に見えない攻撃を目に見えるようにする技術も進化しているのです。

この国のこれからのサイバーセキュリティ、なんとなくわかりましたでしょうか?

冒頭でも言いました、100点の回答はなかなか難しいです。もちろん、全員が満点取れるくらい理解していればセキュリティはぐっと高まります。だからといっていきなり難しいこと言われてもピンとこないから難しいんですよね。

少しずつ、少しずつ学んでいきましょう。40点の知識を60点に、70点に。もちろんわたしも勉強中ですから、一緒に学んでいきましょうね。

見えないサイバー空間も、きっと少しずつ見えるようになります。そのお力になれれば幸いです。

<参考サイト>

NISC(サイバーセキュリティ戦略)

日本経済新聞

e-GOV(法令検索)