おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。
「PCの新時代が今日から始まります」
2021年10月5日、マイクロソフトはそう言いました。Windowsの歴史における記念すべきマイルストーンだそうです。
なんのことかわかりますか?
そうです、10月5日、Windows11の提供が始まりました。Windows10が発売されて約6年、PCの新しい時代の幕開けです。
実際にアップグレードし、利用された方はいらっしゃいますか?はじめはまだ慣れないでしょうか?たしかWindows10になったときも、なかなか慣れなくて「7を返せ~!」なんて言っていたような気がします。今ではすっかり10にも慣れました。6年も経てばなんでも適応できるようになるものです。
Windows10より、マイクロソフトは今後Windows10をアップデートで強化していくとし、Windows10をWindowsの「最後のバージョン」と述べていました。それから6年、驚きの方針転換です。
華麗なグラフィックス、サウンド、アニメーション、そして、パートナー企業や Surface の革新的で美しいハードウェア、「魔法のような」と称された新しいWindows11、はやくわたしも試したいです。
そんなマイクロソフトのマイルストーンですから、本日はWindowsOSの歴史をご紹介します。
90年代から続く我々のカルチャー
デスクトップOSシェア60%を誇るWindowsですが、爆発的に普及したのは1995年に発表された「Windows95」の発売からです。
WebブラウザInternetExplorerを標準装備したこのWindows95は、日本でも行列ができるほどで、4日で400万本を売り上げる大ヒットとなりました。
現在も使われているスタートボタンやメニュー、タスクバーといった機能はこの頃から搭載されており、これ以降に開発されるOSの基準となっています。
続いて1998年に「Windows98」が発売されます。
個人消費者向けに改良されたこちらは、全体的なパフォーマンス向上により安定したOSとして高く評価されました。
また、Windows95の普及と同時にインターネットも爆発的に普及します。
InternetExplorerも次第にMicrosoftEdgeへと移り変わってはいますが、それでもまだ愛用している人がたくさんいますよね。
進化していく情報社会を席巻したInternetExplorer、そしてWindows。その出発点がWindows95です。
今見ればスマートとは程遠いフォルムに、見慣れないデザインと手馴染みの悪い使い勝手かもしれませんが、それでも現代のわたしたちが愛用するパソコンの礎なのです。
エンターテイメントでエクスペリエンスを
続いて、2000年代には「Windows2000」と「WindowsME」が開発されます。
「2000」が開発された際、家庭向き、個人向きではないと判断され、急遽開発されたのが「ME」です。
この頃、「Windows95」や「Windows98」のような「9x系」と、それより以前に開発された「WindowsNT3.1」や「Windows4.0」のような「NT系」の統合が計画されており、「NT系」を基に、「9x系」のUIも採用されています。
しかし、短い開発期間でリリースされたMEはバグが多く、ブルースクリーンが多発し不評でした。
翌年2001年、「9x系」と「NT系」を統合して制作された「WindowsXP」が発売されました。
9x系の多機能性にNT系の安定性を併せ持ったXPは、発売から多くの人に愛されたロングセラーです。
XP懐かしいですね。わたしが初めて触れたパソコンもXPで、ペケポンと呼んで長く使っていました。
ビジネス市場のものだったWindowsOSがエンターテイメント市場へ拡大したきっかけが、1992年に搭載されたマルチメディア機能です。
2000年代に入りインターネットは常時接続の時代を迎え、「9x系」由来のマルチメディア機能や操作性から、動画サイトやSNSが増えていきます。パソコンの普及が急速に増えていったのもちょうどこの頃で、いかにマルチメディアによる「エンターテイメント」の需要が大きかったのかがわかります。
わたしも、長く使っていたといってもその利用用途のほとんどがゲームでしたし、今でもパソコンを娯楽で使っています。e-スポーツも盛んな時代です。
「XP」はexperienceが由来だそうです。少なくともわたしは、XPが初めてのパソコンでしたから、XPでたくさんの経験をしました。そのほとんどがゲームや動画視聴ではありましたが、今こういった機器に対して苦手意識がないのはやはり、ペケポンでの経験のおかげです。
現代の最先端へと
XPから6年後、従来のものから大幅に変わったデザインと多くの新機能を引っ提げて、2007年新しく「WindowsVista」が発売されました。
しかし、セキュリティ機能の強化にGUIの向上など、高いスペックである一方で、それが仇となり動作が重くなってしまいました。さらに、長く使われていたXPに慣れたユーザーは操作手順が変わったことでどうしても使いづらく、低い評価を受けます。
そんな「WindowsVista」が改良されたものが2009年に発売された「Windows7」です。だいぶ身近になってきましたね。
Vistaの本来あるべき姿と言われているこのWindows7、まだまだ使っている人がいるんじゃないですか?2020年1月にサポートは終わっていますが、ちらほらまだ使っている人を見かけます。
2020年の終わりにはそのシェアが20%を切ってしまったなんてニュースもありましたが、逆に言えばサポート終了して1年経ってもまだ使っている人が20%弱もいるほどに、人気のバージョンでした。
※※※ちなみに、サポートの終了したバージョンはウイルスに侵される危険が著しく高いので、ネット環境下での使用はダメですよ!!!!!!※※※
人気バージョンWindows7から5年後、「Windows8」が発売されます。
スマートフォンやタブレットが当たり前になりつつある2012年、スタートボタンを廃止しタッチスクリーンでの操作を意識した斬新なUIデザインが特徴です。
このデザイン、特にスタートボタンの廃止はかなり評判が低かったようで、アップデート版「Windows8.1」でスタートボタンはすぐに復活しています。
とはいえそのUIデザインは健在で、わたしは個人的にスタイリッシュで結構好きでした。さすがスマートフォン時代に開発されただけあり、タッチスクリーンも不便はなく、「直感的」で軽快な操作が可能でした。エンターテイメントの幅が広がり、祖母と一緒に上海という牌を消すゲームをよくやった思い出のあるバージョンです。
そうして、10月5日まで長く最新バージョンだった「Windows10」が2015年にリリースされます。
Windows10といえば、従来のWebブラウザ「InternetExplorer」に代わって「MicrosoftEdge」が標準搭載になりました。
慣れ親しんだInternetExplorerをまだ使っている人も多くいるかと思いますが、こちらもWindows7同様に、セキュリティ面で不安が残るため使用は控えましょうね!
現在ユーザーシェア60%を誇るこのバージョンを皮切りに、マイクロソフトはローリングリリースという形でアップデートを繰り返し、Windows10を強化すると発表されました。
わたしにとっては、パソコンを娯楽以外の目的で使うようになったのがちょうどこの頃ですから、Windows10には大変お世話になりました。
Macもかなり普及している今でも、OSシェアトップはWindows10です。
時代の最先端を走るパソコンの、その先頭で活躍しています。
本日のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
長い歴史のなかで、その形を変えて現代に適応してきたWindows。こうして歴史をたどっていくと結構失敗もしたりして、そして改善を重ねて、今現代に適応しています。
Windowsが現代に適応したのか、それともWindowsに適応したのが現代なのか、どちらなのでしょうか。そう考えるほどに、パソコンは娯楽でもビジネスシーンでも生活に組み込まれています。
新しいWindows11、もう試した人はいますでしょうか。
今までのように、少しずつまた「Windows11」が当たり前になっていくのかもしれません。
まだ試せていませんが、マイクロソフトのマイルストーンを備えたパソコンで、エンターテイメントも、ビジネスも体験するのが楽しみですね。
<参考サイト>