2021年のニューノーマルと2022年の生活

おはようございます。情報セキュリティ情報センターです。

2021年も終盤に差し掛かってきました。今年のコラムも本日が最後です。

みなさんにとって2021年はどのような年でしたか?

コロナ禍で新しくなった生活には慣れましたか?

それとも、ゆるやかに以前の生活に戻りつつあるのでしょうか?

ともあれ、突然やってきた非日常な生活は少しずつ日常になっています。

2020年は「変化」の年、2021年は「順応」の年でした。そして2022年は「日常」の年になっていきます。…と私は思っています。

本日は、新しい生活が当たり前の日常、2021年の「ニューノーマル」を紹介です。みなさんにとって、もうノーマルになっているでしょうか?



オンライン〇〇

ニューノーマルという言葉を耳にするようになったのはここ最近のことですよね。NewとNormalを合わせた造語で、言葉時代は2000年代初頭から使われているそうです。「新しい生活様式」と訳されます。

コロナウイルスの脅威のなか、わたしたちの生活はがらりと変わりました。しかし今はそれが当たり前で、以前よりも効率がいい部分まであります。まさにニューノーマル。とってもしっくりくる言葉です。

そんなニューノーマルと時を同じくして広がった言葉が「オンライン〇〇」ではないでしょうか?

〇〇には様々な言葉が入ります。オンライン授業、オンライン飲み会、オンライン面接…などなど、多くのオンライン〇〇が広がりましたね。

考えられますか?学校に行かないで授業が受けられるんです。

考えてみれば簡単なことです。ビデオ電話はもっと前からありますから、もっと前から可能ではありましたが、しかし実際に行われたのはこのコロナのあおりを受けてからです。

飲み会も、面接も、授業も、仕事も、多少不便さはあれど、接触が避けられるという大きな理由で次々にいろいろなものが「オンライン」化しましたね。

テレワークなども「オンライン〇〇」に含まれます。いうなればオンラインワークでしょうか?

コロナが落ち着き始めた今でも、テレワークを続ける判断をした企業さんも多いのではないでしょうか。

そもそもテレワークが推奨されたのは2000年代からで、しかしその不便さやセキュリティ面での不安が多く目立ち、ここ最近までは全くと言っていいほどに「普通ではない働き方」でしたよね。

しかし、2000年代初頭からすでに20年が経過しています。当時懸念された不便さやセキュリティの不安は、20年分の技術で多少は解消されています。

電子印鑑もだんだん普及しはじめていますよね。契約書も電子で取り交わすことができるようになりました。

オンライン化のメリットが、少しづつデメリットを解消していっています。

一気に普及されたときに注目されたメリットは「非接触」だけでした。しかし、それが続き慣れていけば慣れていくほどに、他のメリットも注目されるようになり、職種によってはメリットの方がずっと多いことに気が付いたのです。

なによりオンライン授業もテレワークも、どんなオンライン〇〇だって、どこでもできて、移動時間が省けるのです。それだけで全然違いますよね。

もちろん直接でなければ効果が得られないものも中にはあります。実験の授業とかね。

しかし、話を聞いて、先生が板書して、それを書き写す・・・といった授業はオンラインでも滞りません。むしろ静かに授業が聞けるという利点もありました。

「オンライン〇〇」、2021年に間違いなくもっとも普及した「ニューノーマル」なのではないでしょうか。



おうち時間

さて、次にコロナ禍でよく聞くようになった言葉が「おうち時間」ではないでしょうか?

不要不急の外出を避け、極力家で過ごすことが推奨されました。

もちろん、外出することが主に休日にできる娯楽のすべてではありませんが、やはりかなりのものが抑制されましたよね。

そんな中、おうちで楽しい時間を過ごす、という意味で使われたのが「おうち時間」です。

みなさんはどんなおうち時間を過ごしましたか?

わかりやすく「おうち時間」を売り文句にしたのはやはり動画サイトや動画のサブスクリプションサービスではないでしょうか?

それこそわたしは、もともと映画やアニメをサブスクサービスを利用してよく鑑賞していましたが、その頻度は圧倒的に増えました。

他にも、ご家族がいらっしゃる家庭、特にお子さんがいる家庭向けには簡易的な家庭栽培セットや、お料理キットなんかも発売されました。

ずっと家の中にいることが苦痛じゃない人もいますが、それを強要されるということはストレスがたまるものです。

学校や職場にも行けず、外でもなかなか羽を伸ばせないなかに楽しみを見出すのがあたらしい「おうち時間」です。これらはニューノーマルというわけではありませんが、新しい娯楽、新しい休日の過ごし方として今後も続いていくでしょう。

いままでなかったNewが当たり前のNormalになっていくわけですから、多少イメージと違っても広く見ればニューノーマル…と言ってもいいのではないでしょうか。

わたしはこのコロナ禍でサブスクを利用した「おうち時間」が増加し、他にも友人と通話しながらゲームをするといった新しい楽しみを得ました。

コロナ以前は一緒に出かけたりもしていた友人ですが、もう1年近くあっていません。それでも一緒にゲームをしていますから、疎遠になることもなく、いつも通りです。なんならあっていた時よりも話す機会は圧倒的に増えました。

そうそう、このコロナ禍で、ペットを飼う方が増えたというお話を聞きました。おうち時間が増えたことによる影響だそうです。

家に新しい家族が増えること、それは当たり前のことではありませんが、これからその家族と過ごしていくことは必然的にその過程にとって「当たり前」になっていきます。ペットの命も、当たり前ですがコロナ禍だけのものじゃありませんからね。立派なニューノーマルな生活になっているじゃないですか。



本日のまとめ

いかがでしょうか?考えてみれば、通信販売も昔はまったく当たり前ではありませんでした。

しかし今は、多くの人が利用する当たり前のことになっています。きっと通販も、どこかの時代では「ニューノーマル」だったんです。

そうやって世界は、新しいものに知らず知らず順応し便利になっていくわけです。

静岡県では、シェアオフィス、サテライトオフィスといった「テレワーク」が推進され、補助金制度まで整い始めています。まったく静岡県にゆかりがない人でも、この機に新しいつながりを得て、コミュニケーションすることができる、というのも狙いの一つだそうです。

オンライン化によって、コミュニケーション能力の重要度は飛躍的に注目されました。PCの画面越しに相手の感情を読み取ったり間を取りスムーズな会話をするのは、対面して会話する何倍も難しいことだとわたしたちは実感しています。

今日紹介したオンライン化とおうち時間は、かたやビジネスかたやプライベート、あるいはどちらも共通して、広く使われます。老若男女場所を問わず新しい時代です。

冒頭でも言いましたが、今年はそんな、新しい時代でした。来年は、それが普通になる時代です。

それではみなさん、よいお年をお過ごしくださいね。



<参考サイト>

IT mediaビジネス

tunag

テレワークという働き方

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

3年前と比べて働き方が変わったという方いらっしゃいますか?

日本はこの3年間で労働時間が年間116時間も減ったようです。

こんなにも労働時間が減った理由は?

①働き方改革関連法

政府が会社に罰則を与えるようになってきた為です。

従業員の時間外労働の上限規制や年次有給休暇の取得義務化などで徐々に効果が出てきました。

②新型コロナウイルスが広がりテレワークが増えた為です。

会社にいるとなかなか帰れないという従業員がいるんだとか。

サラリーマンで上司が仕事をしていると部下はなかなか帰りづらい。また、部下が仕事をしていると上司は帰りづらいなど。心当たりはございませんか?

無駄な残業が無くなったということですね。

③新型コロナウイルスの影響で会社が倒産して仕事が無くなってしまった。

新型コロナウイルス関連倒産は全国に2328件判明(11月5日時点帝国データバンク情報)

業種別上位は飲食店(401件)建設・工事業(240件)食品卸(122件)ホテル・旅館(115件)など

倒産以外にも休業や時短営業など様々な影響が考えられます。

会社側として残業時間を減らし生産能力を上げ、業績アップが出来ればいいですよね。

更に社員が健康で元気に仕事をし、モチベーション高く成長し続けることが理想です。

今回は少しでも理想に近づける為、2つめのテレワークについてお伝えしていきます。



自社のテレワーク

実は弊社でもテレワークを一部取り入れています。今まで会社で行っていた仕事を自宅でしています。

実際にテレワークを実施している社員に聞いてみました。(経理女性社員)

テレワークをして良いところ

 →①集中して行うことが出来る。
  特に細かい数字のチェックをしている際には、それだけに集中する事が出来るので
  とても助かっています。(電話対応や来客対応などが無い為)  
  ②通勤時間がない分、家庭のことを実施出来る。
  子育て中なので、今までは学校へ行く子供達を送り出す事が出来ませんでしたが
  きちんと送り出したり早い時間から宿題の確認をする等の子供との時間を確保する事が出来るようになりました。

テレワークをして悪いところ
 →①社内の人とのコミニケーションが取れない。
  対話で確認をすれば、数秒で終わる事がメールでのやり取りや活字にする事で上手く伝わらない事があったりします。
  ②電話対応やFAXをする事が出来ない
  お客様からの問い合わせ電話があった場合やお客様への確認がある場合に基本的に出勤日での対応となってしまうので、対応が遅れてしまう。
  また、FAX送信ができないので必要な場合は、社内にいる人に依頼をする形になってしまう。
  ③印刷コスト
  印刷物は全て自宅のプリンタを使用しているのでインク代等のコストがかかる。

今までの仕事と変わった事
 →数回の出勤日に依頼事項が集中するようになった。
  出勤日に実施するべき事と依頼事項をいかに全て完了させるかになるので
  より集中するようになりました。

テレワークをするうえでの注意点
 →窓の近くではなく家族にも見られないようにPCを配置したり、カーテンを閉めて実施するなどのセキュリティー面に気をつけています。
  会社PCは子供が絶対に触らないように、基本的に部屋には出入りさせないようにするとともに在宅勤務中は集中するために鍵を掛けて入れないようにしています。

良い点もあれば注意しなければいけない点も出てきました。

すでに実施している方はいかがでしょうか?



テレワークの相談

小江戸光・小江戸Wi-Fi・小江戸せきゅりてぃ・小江戸えむえふぴぃなどの回線手配やパソコン周辺機器設置設定なども行っていますのでお客様からのお問い合わせが以前と比べて増えました。

どういった問い合わせが多いかといいますと、

・テレワークをしたいですが、何から始めたらいいですか?

・環境構築にいくらかかりますか?

・情報漏洩対策ってどうしたらいいですか?

・助成金は利用できますか?

などなどいろいろなご相談があります。

テレワークの方法は1つだけではありません。よって現状の把握と今後どのように業務を行いたいのか。現在仕事で使用しているソフト、データの保存方法、共有方法などパソコンの使用方法についてお聞きしています。

一番簡単なのはクラウドのデータセンターを利用する方法です。

データを会社のサーバーでもお使いのパソコンでもなくデータセンターに保存してそのデータを見にいく方法です。

データセンターの容量やアクセスするユーザー数によって月額の金額が変わるものが一般的です。金額も幅広いですが、データセンターのセキュリティがしっかりとしているかどうかも重要なポイントです。最近増えましたサブスクリプションというサービスですね。

Office365やadobeのサービスもサブスクリプションのサービスになってきています。

会社に設置してあるサーバーでソフトを動かしている場合は社内にリモートアクセスし業務を行います。

リモートアクセスとは遠隔地からネットワーク経由でコンピュータにアクセスすることです。社内に設置しているデスクトップPCやサーバーに接続することで社外でも社内にいるように仕事をすることができます。

この場合は社内のサーバーやパソコンの電源が入っていなければ接続が出来ません。

パソコンの電源を遠隔で指示し立ち上げることも機器を導入することで可能です。

また、拠点間をVPN接続して同じネットワークにする方法もあります。

毎回リモートアクセスで接続しパスワードを入れて社内のパソコンの画面を出してなど行わず自分のパソコンを社内と変わらない環境で利用が出来るので便利です。

サーバーやソフトウェアを自社で管理している場合(オンプレミス)はこのような接続方法が有効的です。

どちらも当然インターネットの接続環境が無いと構築できません。

セキュリティ対策

一番といっていいぐらいセキュリティ対策どうしたらよいのかと相談があります。

迷惑メール・フィッシングサイト・ランサムウェア等・・・

テレワークをしてもしなくてもどちらも重要なことです。

まず行うべきことは社内のセキュリティに対するルール化と社員教育だと考えます。

ルールが何もないと例えば・・・

データをUSBメモリに保存してデータが開かなくなってしまった。

USBメモリを無くしてしまった。

USBメモリを差したらウイルスに感染してしまった。

こんなことが起きてしまう可能性があります。USBメモリに重要なデータを保存していてそのデータを無くしてしまったら?その情報が第三者に渡ったら?

情報漏洩した場合は大きな問題です。

ちなみに2022年春に施行が予定されている個人情報保護法ですが、法人に対する情報漏洩時の罰金額が大幅にアップします。改正前が50万円以下だったものが、改正後は1億円以下となります。個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務化されますので

個人情報をUSBに入れて持ち歩いている従業員がいたら・・・怖いですね。 

USBの使用は駄目ですよと言っていても利便性から利用する社員がいるかもしれません。

そんな時はUSBポートを使用出来ないように制限をかけたり、誰がUSBを差して何のデータをコピーしたのかログを残したり管理者にメール通知したりと今ではこういったシステムを導入する会社も増えてます。

では物理的にUSBメモリや外付けハードディスクを使わないようにしたから安心とは言えません。

テレワークが増えたことでサイバー攻撃、サイバー犯罪の被害が非常に増えています。

サイバー攻撃によって個人情報や大事なデータが盗まれないように、現状の環境把握とリスク軽減に取り組む必要があります。

ランサムウェアで身代金請求が来たなんてことになったら?

情報は盗まれるだけではなく暗号化されて利用できなくなるなんてこともありますので情報を守ったりバックアップを取りましょう!最近データのバックアップは何時何処に取りましたか?

テレワークの環境構築時は見直すタイミングでもありますので最適なプランを選びましょう!



助成金

セキュリティを高めれば高めるほど費用は高くなるものです。

そこで注目されているのが助成金です。

テレワークを広める為に国や自治体などさまざまな支援があります。

厚生労働省の人材確保等支援助成金(テレワークコース)はテレワーク用通信機器の導入・運用機器が支給対象となります。最高で100万円の支給額です。知ってましたか?

以下対象機器一覧

・ネットワーク機器

・サーバ機器

・NAS機器

・セキュリティ機器

・ウェブ会議関係機器

・サテライトオフィス利用料

これから環境構築してテレワークを行うのであればこれらの利用はいかがでしょうか?

また、東京に事務所がございましたら東京しごと財団の(テレワーク促進助成金)があります。

パソコン・タブレット・クラウドサービス・ソフトウェア・機器設置設定費が対象で、こちらは助成金の上限が250万円となっています。令和3年12月24日締め切りですのでお早めに!

助成金以外にもIT導入補助金2021などもございます。

環境が変わりいろいろな支援策がでていますからこういった情報を得ることも大事ですね。



まとめ

コロナ過により働き方が大きく変わりました。

働く場所や時間だけではなく営業手法もいろいろと変わってきています。

この時代の流れについていかなければならないのです。

社内のインフラ設備の見直し改善、社員教育整えていきましょう!

ちなみに皆さんのパソコンのOSは最新バージョンにアップデートされていますか?

ウイルスソフトは最新版に更新されていますか?Adobeやjava他のソフトもバージョンが古いとそこから狙われてしまう可能性がありますのでご注意を!

情報セキュリティ相談センターでは今回のようなテレワークについてや助成金についてのご相談も受け付けております。

まずは簡単に今すぐ出来ることから始めていきましょう!



<参考サイト>

厚生労働省

公益財団法人東京しごと財団

IT補助金2021