おはようございます。情報セキュリティ情報センターです。
突然ですがみなさん、最近外食はしましたか?
コロナウイルスの脅威による自粛生活から約2年、飲食店の規制も徐々に緩和し、従来通りの生活が戻りつつありますよね。
わたしもようやく、先日友人と外へ出かけて食事に行きました。
ひとりもいいですが、誰かと一緒にいたらまた違った楽しみがありますよね。
依然として食事中以外のマスク着用やアクリル板、こまめな消毒や換気は欠かせませんが、少しずつ今まで通りに娯楽を楽しめるようになっています。
店側でも様々な工夫がなされ、コロナの脅威を乗り切るためのアイデアが次々と使用されています。
それは本来コロナ禍で活用される予定ではなかったものですが、このコロナ禍で光ったものがたくさんあります。
本日はそんな、飲食店で活躍するIT技術の紹介です!
フードテックって?
さて、近年「テック」とつく言葉をよく耳にしますが、「フードテック」とは具体的になんでしょうか?
ご想像された通り、「Food」と「Technology」を組み合わせた造語で、最新のテクノロジーを活用し食に関わる問題解決や可能性を広げていく新しい産業分野のことです。
その始まりはアメリカのハイテク産業が主導で進めるものと、ヨーロッパの社会問題を背景に課題を解決する2通りがあると言われており、食料品不足の解消や廃棄食材による環境汚染の軽減が期待されています。
とくに外食産業に焦点を当てると、調理の自動化や配膳・外膳の自動化、キャッシュレス化といったAIやロボット、IoTの活用が試みられています。
この状況下による顧客の減少や人手不足、アルバイトの不祥事など、現状の問題は「機械」ではなく「人」によるものがほとんどですが、その問題をどうにかテクノロジーで改善しようという試みがフードテックです。
すでに身の回りでも導入され始めていますよね。
このあと、何点か紹介しますが、みなさんも一度は見たことあるんじゃないでしょうか?
人ではなく、機械が働く時代です。映画みたいでわくわくしますね。
回転しない回転寿司
そんなフードテックの身近な例ですが、その最たるものが回転寿司です。
わたしからしてみれば寿司は基本的にまわってるものですが、みなさんはどうですか?
レーンに寿司が並べられ、食べたいものを取って食べ、集計はお皿で…なんて、現代ではとっくに当たり前になったこと、説明されなくてもわかりますよね。
子供の頃は、妹や弟とレーン側の席を取り合ったりしました。懐かしいですね。
他のレストランとは一風違った「自分で選んで取る」システムは、「注文を受けて席まで運ぶ」工程を全てカットできます。
もちろん、食べたいものが流れてこない時もありますから、机につけられたタッチパネルで注文することもできます。
その注文したものも、レーンで運ばれてきます。お店によって違いますが、新幹線に乗って別のレーンで運ばれてくるものや、自動的に机に流れてくるもの、他のネタがまわってるレーンで予約専用のお皿に乗ってくるもの、形はさまざまですが、いずれもタッチパネルが届く旨をお知らせし、それを取る、というシステムです。
「回転寿司」って感じがしますよね。
さて、そんな回転寿司ですが、最近はさらに進化しています。
最近わたしが行った回転寿司では、タッチパネルではなく手元のスマートフォンでの注文が可能に。席ごとのQRコードから注文画面へと簡単に行けます。もちろんアプリのダウンロードなども不要で、複雑な操作も必要ありません。
タッチパネルとなるとどうしても触らざるを得ないですから、このコロナ禍ではこまめな消毒が必須でした。しかも、真ん中にアクリルパネルがあることで取り付け式のタッチパネルだと届かない人もいましたよね。スマートフォンの利用で、それらの問題が一気に解決します。
本来このシステムはコロナ禍の状況の中考えられたものではなかったそうです。しかし、今のこの状況では大活躍ですよね。
会計も自動レジとなり、受付もロボットが行い、注文を取ったり商品を運んでくるウェイトレスもいない、実際の人と全く接触せずとも食事が済んでしまう、そんな近未来な世界が、すぐそこの回転寿司にあります。
近年では、一度取って戻すことが可能である回転寿司のデメリットをなくすため、端末で注文したものだけが届く仕組みもあるそうです。
デメリットをなくし、良い方へと改善した結果がお寿司が回転しない回転寿司です。「まわらない」のに「回転寿司」。なんだか少し変な感じですが、きっとどんどん普及していくでしょう。30年前に回転寿司が一気に普及したように。
給仕ロボットのお仕事
さて、回転寿司は比較的身近な例だったんじゃないでしょうか。
ファミレスといえば、近年はどの店舗もタッチパネル式のメニューと注文端末が普及し、当たり前になりつつありますよね。
居酒屋などでも取り入れられ、注文がスムーズになっています。
そんなファミレスで、つい先日見たのが給仕ロボットです。
大手チェーンファミレスで、注文した商品をねこをイメージしたロボットが運んでくるのです。まだ全国的に普及はしていないようで、わたしはその時初めて見たのですが、少なくとも5皿は運べそうなフォルムで、軽快な音楽とともにニッコリマークのねこが料理を運んできます。
席を間違えることもなく、道中倒れることもなく、もちろん配膳された食事もこぼすことなく可愛らしく席まで持ってきます。
あとから調べたら、どうやら撫でると表情が変わるらしく、食事の配膳という本来の仕事だけでなく、食事に来た家族のちょっとした笑顔にも貢献します。こうして、話の話題にもなりますよね。
わたしも見たのは先日がはじめてですし、まだ日本では大々的に普及していないようですが、もっと精度が上がりできることが増えれば、さまざまなレストランで目にするようになるのではないでしょうか?
本日のまとめ
先日行ったファミレスでは、配膳ロボットが運んでくるのを、はらはらしながら見守るのも楽しみのひとつでした。
本来、作業の簡略化、人手不足のような問題解決のために活用されていたIT技術が、このコロナ禍で思いもよらない大活躍を見せています。
その上、真新しいため人の目を惹き、普通の外食が少し楽しいものになるなら一石二鳥ですよね。
思えば、回転寿司にタッチパネルが導入された時も、お寿司以外のことにわくわくした思い出があります。
フードテック、わたしもつい最近知った言葉ですが、思い返せばさまざまなところで「フードテック」をみることができます。
いつもの食事も、違った楽しみがあったらよりいっそう美味しい気がしますよね。
<参考サイト>