通信機器について

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

いきなりですが、皆さんは通信機器と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。

たくさんあり過ぎて、と思う方もいらっしゃれば、何も思い浮かばないけど、といった方もいらっしゃるでしょう。ここで幾つか例を挙げるとすればスマートフォン、携帯電話、ファクシミリ、無線LANルーター、ハブ、ターミナルアダプタ、ファイアウォール機器、モデム、メディアコンバータなどがあります。まだまだたくさんあるよ、という声が聞こえてきそうですが、ここでは省略させて頂きます。

さて、昨今のインターネット社会において通信機器はなくてはならないものとなっており、今やインターネットを使用していないという方々は少なくなっている時代です。

ビジネスに留まらず、個人単位でさえインターネットが使用出来ないと困る方が世の中の大半にあたるでしょう。今や何を調べるにもスマートフォンを拡げて、様々な情報をインターネットで検索している姿を多く見かけます。

更にビジネスに向けてみると、世界で流行したパンデミックによって、オンライン化が急速に進み、多くの企業ではリモートワークを率先して行い、医療機関ではオンライン診療を行うなど様々な分野でインターネットを活用したデジタル化が進みました。

例えばファクシミリに目をむけてみると、徐々にご家庭などで使用する機会は減ってきているのではないでしょうか。一方、ビジネスに向けてみると受発注、在庫管理、支払通知などのシーンではファクシミリが必須とされる業界や現場などが少なくはありません。そういった業界や現場でもファクシミリで受けたデータを紙出力せずに電子化するという一連の流れも多くみられます。そういったファクシミリで受信したデータをクラウド上にデータとしてアップロードしたり、必要なものだけを取捨選択して共有したりと普段当たり前のように行っている作業はインターネットや社内ネットワークがあるからこそ出来ていることであり、そういった様々な場面で通信機器が使われております。

そこで今回は幾つかの通信機器が市場でどのような役割を担っているのかをご紹介していきます。特にビジネスでも自宅でも使用している可能性が高い4つの通信機器に関してご案内していきます。



ONU

それではまず1つ目にご紹介する通信機器は、光回線を事務所や自宅に接続する際に必ず必要となる機器ONUです。

ONUとはOptical Network Unitの略称で光回線終端装置のことを言います。具体的にいいますと、光ファイバーを用いた加入者回線網(公衆回線網)において、加入者宅に設置される光回線の終端装置のことをいいます。光信号と電気信号の相互変換などを行なう装置で、光ファイバーを接続するポートと、コンピュータやコンピュータネットワークに接続するためのデータ通信ポートを備えています。

難しい言葉を並べましたが、端的にお伝えするとインターネットを接続する為には必要不可欠な通信機器ということです。最近では、複数のコンピュータなどを接続できるスイッチングハブ機能やインターネット接続機能などブロードバンドルータとしての機能を統合した製品が主流となっており、以前のようにハブやルーターを別途用意しなくてもONUだけで事足りる場面が増えてきております。


ルーター

2つ目に紹介する通信機器はONUの紹介部分でも出来ているルーターです。ルーターはコンピュータネットワークにおいて、データを2つ以上の異なるネットワーク間に中継する通信機器です。ルーターはプロトコル階層のうちネットワーク層の情報を解析してデータの転送の可否や転送先の決定などを行う機器で、主にインターネットなどのTCP/IPネットワークにおける主要な中継機器として用いられます。

またまた難しい言葉を並べましたが、簡単に言うとパソコンやテレビなどのデジタル機器をインターネットへ接続するための通信機器となります。実は先ほどご紹介したONUでもインターネットへ接続をすることは可能です。しかし、接続出来る台数が1台と限られており、2台以上のデジタル機器をインターネットに繋げたい場合には必ず必要な機器です。つまり複数台のパソコンやスマートフォンを同時にインターネット接続したければ、光回線とONU、ルーターが必要になるということです。


ハブ

3つ目はハブをご紹介していきます。ハブとは、車輪やプロペラなどの中心にある部品や構造のことをいい、中心地、結節点、集線装置などの意味で用いられます。

ITの分野では、パソコンやプリンタなどのデジタル機器間をケーブルで結んで通信する際に複数のケーブルを接続して相互に通信できるようにする集線装置、中継装置のことをいいます。つまり、複数台のパソコンを同一のネットワークで接続することが出来、プリンタやネットワークカメラなどのデジタル機器を接続することが出来る通信機器となります。あくまでインターネット接続が可能なデジタル機器の台数を増やすための機器ですので、ハブ単体ではインターネット接続する機能は持ち合わせていません。インターネット接続が行いたい場合には先ほどご紹介したルーターと共に活用していく必要があります。

また、ハブを電源コンセントに例えると分かり易いかもしれません。壁にコンセントが2口しかなければ、電化製品は2つまでしか使用出来ません。しかし、電源タップを使用すれば多くの電化製品に電源の供給が可能となります。電源タップがハブの役割を果たしているということです。



無線LANルーター

最後にご説明する通信機器は無線LANルーターです。今までご紹介してきた通信機器の中では、より馴染み深いのが無線LANルーターでしょう。Wi-Fiといえば、皆さんも分かるのではないでしょうか。

ここで改めてWi-Fiのご説明をしておくと、電波を用いた無線通信により、近くにある機器間を相互に接続し、構内ネットワークを構築する技術のことをいい、無線LANの規格の一つです。LAN(Local Area Network)は室内や建物内、あるいは屋外でそれに準じる数十メートル程度までの比較的狭い範囲内の機器を相互に接続するコンピュータネットワークで、屋内のコンピュータとインターネットの接続、オフィス内のコンピュータ間の接続、家庭内のデジタル機器間の接続などで広く普及しています。

従来は集線装置を介して各機器を通信ケーブルで接続するイーサネットなどの有線接続が主流でしたが、同じ機能を無線通信で実現するWi-Fiが登場し、ケーブルを取り回す必要のない手軽さから広く受け入れられました。また、スマートフォンやタブレット端末など携帯型の通信機器のネットワーク接続手段の一つとしても用いられています。

要約すると、無線LANルーターとはWi-Fi機能を持ち合わせたルーターのことを指します。インターネット接続を行いつつ、Wi-Fi機能を持ち合わせており、家庭用のルーターのほとんどがこのWi-Fi機能を標準搭載しています。どこに出かけてもフリーWi-Fiが飛んでおり、すでにWi-Fiなくして現代のインターネット社会は語れませんね。



本日のまとめ

ここまで4つの通信機器についてお話してきましたが、皆さんは幾つ知っていましたでしょうか。今回は分かり易い部分のみのご説明となっております。実際は各通信機器共に様々な機能がございます。もし興味がございましたら、更にご自身で調べてみると面白い発見があるかもしれません。普段使用していた機能がこういった通信機器をかえして行われていたと知ると更に身近に感じるかもしれません。

本日は皆さんの生活の中でも特に馴染みのある4つの通信機器についてご案内させて頂きました。ビジネスでもご家庭でも必ず使用している可能性が高い通信機器となります。この機会に事務所やご自宅でどのような通信機器が置いてあり、どのような用途で使用しているのかを調べてみるとよいかもしれません。

<参考>
IT用語辞典