通信機器について

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

いきなりですが、皆さんは通信機器と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。

たくさんあり過ぎて、と思う方もいらっしゃれば、何も思い浮かばないけど、といった方もいらっしゃるでしょう。ここで幾つか例を挙げるとすればスマートフォン、携帯電話、ファクシミリ、無線LANルーター、ハブ、ターミナルアダプタ、ファイアウォール機器、モデム、メディアコンバータなどがあります。まだまだたくさんあるよ、という声が聞こえてきそうですが、ここでは省略させて頂きます。

さて、昨今のインターネット社会において通信機器はなくてはならないものとなっており、今やインターネットを使用していないという方々は少なくなっている時代です。

ビジネスに留まらず、個人単位でさえインターネットが使用出来ないと困る方が世の中の大半にあたるでしょう。今や何を調べるにもスマートフォンを拡げて、様々な情報をインターネットで検索している姿を多く見かけます。

更にビジネスに向けてみると、世界で流行したパンデミックによって、オンライン化が急速に進み、多くの企業ではリモートワークを率先して行い、医療機関ではオンライン診療を行うなど様々な分野でインターネットを活用したデジタル化が進みました。

例えばファクシミリに目をむけてみると、徐々にご家庭などで使用する機会は減ってきているのではないでしょうか。一方、ビジネスに向けてみると受発注、在庫管理、支払通知などのシーンではファクシミリが必須とされる業界や現場などが少なくはありません。そういった業界や現場でもファクシミリで受けたデータを紙出力せずに電子化するという一連の流れも多くみられます。そういったファクシミリで受信したデータをクラウド上にデータとしてアップロードしたり、必要なものだけを取捨選択して共有したりと普段当たり前のように行っている作業はインターネットや社内ネットワークがあるからこそ出来ていることであり、そういった様々な場面で通信機器が使われております。

そこで今回は幾つかの通信機器が市場でどのような役割を担っているのかをご紹介していきます。特にビジネスでも自宅でも使用している可能性が高い4つの通信機器に関してご案内していきます。



ONU

それではまず1つ目にご紹介する通信機器は、光回線を事務所や自宅に接続する際に必ず必要となる機器ONUです。

ONUとはOptical Network Unitの略称で光回線終端装置のことを言います。具体的にいいますと、光ファイバーを用いた加入者回線網(公衆回線網)において、加入者宅に設置される光回線の終端装置のことをいいます。光信号と電気信号の相互変換などを行なう装置で、光ファイバーを接続するポートと、コンピュータやコンピュータネットワークに接続するためのデータ通信ポートを備えています。

難しい言葉を並べましたが、端的にお伝えするとインターネットを接続する為には必要不可欠な通信機器ということです。最近では、複数のコンピュータなどを接続できるスイッチングハブ機能やインターネット接続機能などブロードバンドルータとしての機能を統合した製品が主流となっており、以前のようにハブやルーターを別途用意しなくてもONUだけで事足りる場面が増えてきております。


ルーター

2つ目に紹介する通信機器はONUの紹介部分でも出来ているルーターです。ルーターはコンピュータネットワークにおいて、データを2つ以上の異なるネットワーク間に中継する通信機器です。ルーターはプロトコル階層のうちネットワーク層の情報を解析してデータの転送の可否や転送先の決定などを行う機器で、主にインターネットなどのTCP/IPネットワークにおける主要な中継機器として用いられます。

またまた難しい言葉を並べましたが、簡単に言うとパソコンやテレビなどのデジタル機器をインターネットへ接続するための通信機器となります。実は先ほどご紹介したONUでもインターネットへ接続をすることは可能です。しかし、接続出来る台数が1台と限られており、2台以上のデジタル機器をインターネットに繋げたい場合には必ず必要な機器です。つまり複数台のパソコンやスマートフォンを同時にインターネット接続したければ、光回線とONU、ルーターが必要になるということです。


ハブ

3つ目はハブをご紹介していきます。ハブとは、車輪やプロペラなどの中心にある部品や構造のことをいい、中心地、結節点、集線装置などの意味で用いられます。

ITの分野では、パソコンやプリンタなどのデジタル機器間をケーブルで結んで通信する際に複数のケーブルを接続して相互に通信できるようにする集線装置、中継装置のことをいいます。つまり、複数台のパソコンを同一のネットワークで接続することが出来、プリンタやネットワークカメラなどのデジタル機器を接続することが出来る通信機器となります。あくまでインターネット接続が可能なデジタル機器の台数を増やすための機器ですので、ハブ単体ではインターネット接続する機能は持ち合わせていません。インターネット接続が行いたい場合には先ほどご紹介したルーターと共に活用していく必要があります。

また、ハブを電源コンセントに例えると分かり易いかもしれません。壁にコンセントが2口しかなければ、電化製品は2つまでしか使用出来ません。しかし、電源タップを使用すれば多くの電化製品に電源の供給が可能となります。電源タップがハブの役割を果たしているということです。



無線LANルーター

最後にご説明する通信機器は無線LANルーターです。今までご紹介してきた通信機器の中では、より馴染み深いのが無線LANルーターでしょう。Wi-Fiといえば、皆さんも分かるのではないでしょうか。

ここで改めてWi-Fiのご説明をしておくと、電波を用いた無線通信により、近くにある機器間を相互に接続し、構内ネットワークを構築する技術のことをいい、無線LANの規格の一つです。LAN(Local Area Network)は室内や建物内、あるいは屋外でそれに準じる数十メートル程度までの比較的狭い範囲内の機器を相互に接続するコンピュータネットワークで、屋内のコンピュータとインターネットの接続、オフィス内のコンピュータ間の接続、家庭内のデジタル機器間の接続などで広く普及しています。

従来は集線装置を介して各機器を通信ケーブルで接続するイーサネットなどの有線接続が主流でしたが、同じ機能を無線通信で実現するWi-Fiが登場し、ケーブルを取り回す必要のない手軽さから広く受け入れられました。また、スマートフォンやタブレット端末など携帯型の通信機器のネットワーク接続手段の一つとしても用いられています。

要約すると、無線LANルーターとはWi-Fi機能を持ち合わせたルーターのことを指します。インターネット接続を行いつつ、Wi-Fi機能を持ち合わせており、家庭用のルーターのほとんどがこのWi-Fi機能を標準搭載しています。どこに出かけてもフリーWi-Fiが飛んでおり、すでにWi-Fiなくして現代のインターネット社会は語れませんね。



本日のまとめ

ここまで4つの通信機器についてお話してきましたが、皆さんは幾つ知っていましたでしょうか。今回は分かり易い部分のみのご説明となっております。実際は各通信機器共に様々な機能がございます。もし興味がございましたら、更にご自身で調べてみると面白い発見があるかもしれません。普段使用していた機能がこういった通信機器をかえして行われていたと知ると更に身近に感じるかもしれません。

本日は皆さんの生活の中でも特に馴染みのある4つの通信機器についてご案内させて頂きました。ビジネスでもご家庭でも必ず使用している可能性が高い通信機器となります。この機会に事務所やご自宅でどのような通信機器が置いてあり、どのような用途で使用しているのかを調べてみるとよいかもしれません。

<参考>
IT用語辞典

テレワークという働き方

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

3年前と比べて働き方が変わったという方いらっしゃいますか?

日本はこの3年間で労働時間が年間116時間も減ったようです。

こんなにも労働時間が減った理由は?

①働き方改革関連法

政府が会社に罰則を与えるようになってきた為です。

従業員の時間外労働の上限規制や年次有給休暇の取得義務化などで徐々に効果が出てきました。

②新型コロナウイルスが広がりテレワークが増えた為です。

会社にいるとなかなか帰れないという従業員がいるんだとか。

サラリーマンで上司が仕事をしていると部下はなかなか帰りづらい。また、部下が仕事をしていると上司は帰りづらいなど。心当たりはございませんか?

無駄な残業が無くなったということですね。

③新型コロナウイルスの影響で会社が倒産して仕事が無くなってしまった。

新型コロナウイルス関連倒産は全国に2328件判明(11月5日時点帝国データバンク情報)

業種別上位は飲食店(401件)建設・工事業(240件)食品卸(122件)ホテル・旅館(115件)など

倒産以外にも休業や時短営業など様々な影響が考えられます。

会社側として残業時間を減らし生産能力を上げ、業績アップが出来ればいいですよね。

更に社員が健康で元気に仕事をし、モチベーション高く成長し続けることが理想です。

今回は少しでも理想に近づける為、2つめのテレワークについてお伝えしていきます。



自社のテレワーク

実は弊社でもテレワークを一部取り入れています。今まで会社で行っていた仕事を自宅でしています。

実際にテレワークを実施している社員に聞いてみました。(経理女性社員)

テレワークをして良いところ

 →①集中して行うことが出来る。
  特に細かい数字のチェックをしている際には、それだけに集中する事が出来るので
  とても助かっています。(電話対応や来客対応などが無い為)  
  ②通勤時間がない分、家庭のことを実施出来る。
  子育て中なので、今までは学校へ行く子供達を送り出す事が出来ませんでしたが
  きちんと送り出したり早い時間から宿題の確認をする等の子供との時間を確保する事が出来るようになりました。

テレワークをして悪いところ
 →①社内の人とのコミニケーションが取れない。
  対話で確認をすれば、数秒で終わる事がメールでのやり取りや活字にする事で上手く伝わらない事があったりします。
  ②電話対応やFAXをする事が出来ない
  お客様からの問い合わせ電話があった場合やお客様への確認がある場合に基本的に出勤日での対応となってしまうので、対応が遅れてしまう。
  また、FAX送信ができないので必要な場合は、社内にいる人に依頼をする形になってしまう。
  ③印刷コスト
  印刷物は全て自宅のプリンタを使用しているのでインク代等のコストがかかる。

今までの仕事と変わった事
 →数回の出勤日に依頼事項が集中するようになった。
  出勤日に実施するべき事と依頼事項をいかに全て完了させるかになるので
  より集中するようになりました。

テレワークをするうえでの注意点
 →窓の近くではなく家族にも見られないようにPCを配置したり、カーテンを閉めて実施するなどのセキュリティー面に気をつけています。
  会社PCは子供が絶対に触らないように、基本的に部屋には出入りさせないようにするとともに在宅勤務中は集中するために鍵を掛けて入れないようにしています。

良い点もあれば注意しなければいけない点も出てきました。

すでに実施している方はいかがでしょうか?



テレワークの相談

小江戸光・小江戸Wi-Fi・小江戸せきゅりてぃ・小江戸えむえふぴぃなどの回線手配やパソコン周辺機器設置設定なども行っていますのでお客様からのお問い合わせが以前と比べて増えました。

どういった問い合わせが多いかといいますと、

・テレワークをしたいですが、何から始めたらいいですか?

・環境構築にいくらかかりますか?

・情報漏洩対策ってどうしたらいいですか?

・助成金は利用できますか?

などなどいろいろなご相談があります。

テレワークの方法は1つだけではありません。よって現状の把握と今後どのように業務を行いたいのか。現在仕事で使用しているソフト、データの保存方法、共有方法などパソコンの使用方法についてお聞きしています。

一番簡単なのはクラウドのデータセンターを利用する方法です。

データを会社のサーバーでもお使いのパソコンでもなくデータセンターに保存してそのデータを見にいく方法です。

データセンターの容量やアクセスするユーザー数によって月額の金額が変わるものが一般的です。金額も幅広いですが、データセンターのセキュリティがしっかりとしているかどうかも重要なポイントです。最近増えましたサブスクリプションというサービスですね。

Office365やadobeのサービスもサブスクリプションのサービスになってきています。

会社に設置してあるサーバーでソフトを動かしている場合は社内にリモートアクセスし業務を行います。

リモートアクセスとは遠隔地からネットワーク経由でコンピュータにアクセスすることです。社内に設置しているデスクトップPCやサーバーに接続することで社外でも社内にいるように仕事をすることができます。

この場合は社内のサーバーやパソコンの電源が入っていなければ接続が出来ません。

パソコンの電源を遠隔で指示し立ち上げることも機器を導入することで可能です。

また、拠点間をVPN接続して同じネットワークにする方法もあります。

毎回リモートアクセスで接続しパスワードを入れて社内のパソコンの画面を出してなど行わず自分のパソコンを社内と変わらない環境で利用が出来るので便利です。

サーバーやソフトウェアを自社で管理している場合(オンプレミス)はこのような接続方法が有効的です。

どちらも当然インターネットの接続環境が無いと構築できません。

セキュリティ対策

一番といっていいぐらいセキュリティ対策どうしたらよいのかと相談があります。

迷惑メール・フィッシングサイト・ランサムウェア等・・・

テレワークをしてもしなくてもどちらも重要なことです。

まず行うべきことは社内のセキュリティに対するルール化と社員教育だと考えます。

ルールが何もないと例えば・・・

データをUSBメモリに保存してデータが開かなくなってしまった。

USBメモリを無くしてしまった。

USBメモリを差したらウイルスに感染してしまった。

こんなことが起きてしまう可能性があります。USBメモリに重要なデータを保存していてそのデータを無くしてしまったら?その情報が第三者に渡ったら?

情報漏洩した場合は大きな問題です。

ちなみに2022年春に施行が予定されている個人情報保護法ですが、法人に対する情報漏洩時の罰金額が大幅にアップします。改正前が50万円以下だったものが、改正後は1億円以下となります。個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務化されますので

個人情報をUSBに入れて持ち歩いている従業員がいたら・・・怖いですね。 

USBの使用は駄目ですよと言っていても利便性から利用する社員がいるかもしれません。

そんな時はUSBポートを使用出来ないように制限をかけたり、誰がUSBを差して何のデータをコピーしたのかログを残したり管理者にメール通知したりと今ではこういったシステムを導入する会社も増えてます。

では物理的にUSBメモリや外付けハードディスクを使わないようにしたから安心とは言えません。

テレワークが増えたことでサイバー攻撃、サイバー犯罪の被害が非常に増えています。

サイバー攻撃によって個人情報や大事なデータが盗まれないように、現状の環境把握とリスク軽減に取り組む必要があります。

ランサムウェアで身代金請求が来たなんてことになったら?

情報は盗まれるだけではなく暗号化されて利用できなくなるなんてこともありますので情報を守ったりバックアップを取りましょう!最近データのバックアップは何時何処に取りましたか?

テレワークの環境構築時は見直すタイミングでもありますので最適なプランを選びましょう!



助成金

セキュリティを高めれば高めるほど費用は高くなるものです。

そこで注目されているのが助成金です。

テレワークを広める為に国や自治体などさまざまな支援があります。

厚生労働省の人材確保等支援助成金(テレワークコース)はテレワーク用通信機器の導入・運用機器が支給対象となります。最高で100万円の支給額です。知ってましたか?

以下対象機器一覧

・ネットワーク機器

・サーバ機器

・NAS機器

・セキュリティ機器

・ウェブ会議関係機器

・サテライトオフィス利用料

これから環境構築してテレワークを行うのであればこれらの利用はいかがでしょうか?

また、東京に事務所がございましたら東京しごと財団の(テレワーク促進助成金)があります。

パソコン・タブレット・クラウドサービス・ソフトウェア・機器設置設定費が対象で、こちらは助成金の上限が250万円となっています。令和3年12月24日締め切りですのでお早めに!

助成金以外にもIT導入補助金2021などもございます。

環境が変わりいろいろな支援策がでていますからこういった情報を得ることも大事ですね。



まとめ

コロナ過により働き方が大きく変わりました。

働く場所や時間だけではなく営業手法もいろいろと変わってきています。

この時代の流れについていかなければならないのです。

社内のインフラ設備の見直し改善、社員教育整えていきましょう!

ちなみに皆さんのパソコンのOSは最新バージョンにアップデートされていますか?

ウイルスソフトは最新版に更新されていますか?Adobeやjava他のソフトもバージョンが古いとそこから狙われてしまう可能性がありますのでご注意を!

情報セキュリティ相談センターでは今回のようなテレワークについてや助成金についてのご相談も受け付けております。

まずは簡単に今すぐ出来ることから始めていきましょう!



<参考サイト>

厚生労働省

公益財団法人東京しごと財団

IT補助金2021

CEATEC AWARD 2021 アジア最大規模のイノベーション展示会

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

今年本国で開催された東京オリンピック2020は、ほとんどの競技が無観客開催でした。

新型コロナウイルスの感染拡大による1年の延期や無観客開催と、前代未聞の大会となりました。

オリンピックだけではありません。ライブも、コンサートも、イベントも、あらゆることが制限されるようになってからもうすぐ2年が経ちます。

家でテレビを前に応援しているわたしたちの声は、リアルタイムで選手たちに届くことはありません。静まり返った競技場は、普段熱気と声援に包まれている選手たちにとってひどく味気ないものだったかもしれません。

彼らはトップアスリートですから、応援の有無に関わらず練習を重ねてきていますが、しかしそれはそれとして応援というものは大きなパワーになります。

わたしも学生時代に長いことスポーツをしていましたからそのパワーがよくわかります。

スポーツ観戦が好きな人たちも、そのスポーツや選手の活躍はさることながら、会場の雰囲気が好きという方も多いのではないでしょうか?仕方がないとはいえ、なんとも寂しいですよね。

現在どうしても抑制されがちなコロナ禍での娯楽ですが、そんな中で少しでも楽しむための工夫がなされています。

10月19日~22日、IT技術とエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC」が開催されました。昨年同様にオンラインで開催されたこの展示会の「CEATEC AWARD」グランプリのひとつに、そんな抑制されてしまった娯楽を楽しむためのものが選ばれていました。

CEATEC AWARDとは、学術的・技術的観点・市場性や将来性等の視点から、イノベーション性が高く優れている、と判断されたものを表彰するものです。

本年はやはりウィズコロナDXを意識したものが多かったですね。

本日は「CEATEC AWARD」の中から、何点かピックアップしてご紹介します。

DXでオンライン応援

冒頭でお話ししたのは、ニューノーマル社会への提案・競争カテゴリー、デジタルトランスフォーメーションDX部門グランプリの、リモート応援システム「Remote Cheerer powered by SoundUD」です。

こういったコロナの環境下、あるいは別の様々な理由で現場に行けないスポーツファンが、オンライン上でリアルタイムに選手を応援するプロジェクトで、Jリーグやプロ野球などと共創しながら、新しい応援の文化を創出しています。

スポーツの中継はなにも珍しいことではありませんが、この「Remote Cheerer」は従来の「現地に行って応援する」か「中継で見る」といったスタンダードな2種類のスポーツ観戦の、新しいかたちを実現します。

いうなれば「オンライン応援」でしょうか?オンライン観戦といえば今まで通りですが、こちらは応援付きです。

スマホをタップしたり振ったりすることで、現地に設置されたスピーカーから声援や拍手が流れるのです。システムはいたってシンプル。シンプルですが、とても「今っぽい」ですよね。

アイドルオーディションやミスコン等で近年利用される配信ツールでも、ファンはスタンプやプレゼントで画面を華やかにすることで応援の意を表すことができます。かたちのないものを可視化することで、モチベーションの向上に繋がります。

スポーツだって同じです。たとえ無観客でも、スピーカーから音がすることで「応援されている」ことを可視化します。(見えてはいないですが)

他にも、トークルームやチャットルーム機能で同じ試合を見ている人と交流するといった、SNSに近しい機能もあり、ひとりではなくみんなで応援する「現地観戦」に近いものを体感できます。

隣のシートの見知らぬサポーターと盛り上がる…といった、現地ならではの楽しみに近い楽しみ方もできそうです。



量子暗号で理論上最強のセキュリティ

莫大な情報であふれ、それが資産となる現代社会において、重要とされるのはその情報の活用の仕方です。あるだけの情報は何の役にも立ちません。情報の分析、活用、共有、それが現代社会での戦い方です。では、その情報はどうやって守りますか?

オープンカテゴリー、ソリューション部門では「東芝の量子暗号通信で安全なオンライン社会を実現」が、“理論上”突破されないセキュリティ要素として準グランプリを受賞しました。

詳しく話すととても難しい話になるのですが、光の粒子がなにかに触れると、必ず状態が変化するという量子力学的な性質を利用した暗号鍵の技術です。

なんで理論上証明されているのかというのはいまここで解説しませんが、ざっくり言えば、鍵の情報が変化している場合は「なにかに触れられた」可能性が高いため、危険だから使わないようにする…ということです。

………わかりますか?難しいですよね。まぁ、極端な話、家のカギに知らない人の指紋が付いたら鍵を変えようね、みたいな感じです。

この情報社会、そしてIoTの時代に、データ通信の安全性はますます重要視されています。

現状理論上安全が保障されているこの量子暗号技術は、まだまだ通信速度や距離といった制限、そして技術の進化による「セキュリティ突破」の懸念等、問題もありますが、しかしそれでも、現段階では大いに期待できる技術です。

次々と新しい技術、そして進化が繰り返される現代です。制限や懸念を拭い取り、超スマート社会へ向かうこの世界の、セキュリティ業界を牽引するのもそう遠い話じゃないかもしれません。

スーパーでスマートな未来都市へ

少子高齢化、インフラ老朽化といった地域課題に直面する中で、「スーパーシティ・スマートシティ」の取り組みが広がっています。スーパーシティとは、最先端の技術で地域課題を解決し、快適で便利な未来都市の実現を目指す構想のことをいいます。

ニューノーマル社会を先導するスーパーシティ/スマートシティの実現に向け、社会と暮らしの全般における先進的サービスやデータ連携・活用などが求められている今、ニューノーマル社会への提案・共創カテゴリースーパーシティ/スマートシティ部門でグランプリを受賞したのが「NECが目指す未来のまち ~スーパーシティ~」です。

防災、観光、医療福祉といった、複数の分野にまたがる地域の課題に対して横断的にサービス・データを流通させるクラウドサービス「NEC都市OS」をベースに、容易かつシームレスにスーパーシティへと取り込むこの構想は、総務大臣賞も同時に受賞しています。

防災面ではAIを利用した防災予測、被害情報などで、逃げ遅れゼロを目指し、観光面ではこのコロナ禍でも安心・安全に快適な旅を提供します。世界ナンバーワン精度の顔認証や混雑度検知や群衆行動解析を組み合わせ、地域活性を実現します。

開発コストの低減、地域の特性やニーズに合わせたシステム構成、そして現代求められているスーパーシティに即した点が評価され、グランプリとなりました。

想像にとどまらないNECが目指す未来のまち、どんな人も安心して生き生きと暮らし続けられるまちは、もうきっとすぐそこにあるのではないでしょうか。

本日のまとめ

いかがでしたでしょうか?

CEATECオンライン、実際にわたしも入場させて頂きました。むずかしい話が多くはじめはしり込みしましたが、知れば知るほど面白く期待に胸が高まるものばかりです。

オンラインになったことで、参加が容易になったのもわたしにとってはうれしいポイントでした。

ニューノーマルな社会はすでにもう始まっています。最新テクノロジーの上に成り立っているわたしたちの生活の、新しい一歩のそのつま先を体験できたいい機会になりました。

オンラインでも応援をリアルに届ける、理論上最強のセキュリティ、そしてスーパーでスマートな未来都市。

他にも、たくさんの技術が、開発が、今繰り広げられています。これからのわたしたちの未来は、きっとスーパーでスマートへとどんどん近づいていくのでしょう。



<参考サイト>

CEATEC2021 webサイト

SOUND UD webサイト

NEC webサイト

無断転載に情報流出!SNSのマナー、大丈夫?

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

みなさま、SNS使っていますでしょうか?

LINEとか、Instagramとか、ツイッターとか…。ソーシャルネットワーキングサービスの略称を、SNSと言います。

電車に乗っているとき、仕事の合間、寝る前、そんなすこしの空いた時間についつい見てしまいますよね。わたしもよく利用します。とくに寝る前なんかは、少しだけ見るつもりが、気が付いたら時間が過ぎていて…なんてことがよくあります。きっとわたしだけじゃないはずです。

日本では、「mixi」や「GREE」などがサービスを開始した2004年ごろが黎明期でしょうか。

mixi、懐かしいですね。普段は知り合うことのない違う学校の子や先輩と、気軽にコミュニケーションを取ることができる貴重なツールでした。

さて、SNSが登場してから15年以上が経ちます。SNSはプライベートだけでなく、ビジネスシーンでも使われることが増えましたよね。ツイッターの企業アカウントが話題を集めるなんてこともよくあり、今やSNSは企業の「アピールの場」になっています。

無料でだれでも利用することができるので、多くの人に見てもらうことが可能な、そんなアピールの場ですが、逆に言えばなにか「やらかし」てしまえばまたたく間に多くの人の目に入り、「炎上」する可能性を多分に秘めています。

そんなことにならないように、本日はSNSのマナーを改めておさらいです。

当たり前のことですが、再度確認しましょうね。

 

迂闊な個人情報

初歩的な話になりますが、まずもっとも気を付けなければいけないのが個人情報の扱いです。

「学校用アカウント」といった見知った友人と交流するアカウントもあれば、そのほとんどが会ったことのない趣味の合う人たちと交流するアカウントなど、いくつかのアカウントを使い分けている人も少なくないかと思います。

前者の場合、本名はもう知っている人と交流することがほとんどですし、Facebookなどは本名で登録しますから、「本名を言ってはいけないことはわかってるけどいまさら…」なんて考えていませんか?

後者のようなアカウントはもちろん、前者のようなアカウントも、本名含めて個人情報を安易に記載してはいけません。

SNSは直接的な1対1のやり取りではないぶん気軽です。

たとえば、「誰か〇日どこどこに遊びに行かない?」となんともなしに投稿したとします。仲の良い友人がそれに反応し、「じゃあ〇日何時にどこ集合ね」なんて、そのままSNS上で約束をする…。ここまで具体的なこともそうないでしょうが、でもあり得る話ですよね。実際、わたしも朝学校に一緒に行く約束をSNS上でしたことがあります。

しかし、そんななんでもないような会話が何か事件になってしまうかもしれません。どこに誰が何時にいるかが明らかになっているんです。

何時にどこにいたという情報、投稿している写真、家族構成や話している内容、そんな情報だけでも、個人は特定されかねません。

「文化祭に有名人が来る」とか、「母校が有名人と同じ」だとか、調べたらすぐにわかってしまいます。

人気YouTuberの家にファンが押し掛けてきたなんて話もよく聞きますよね。

たとえ一般人のプライベートなアカウントだろうと、だれがどこで見ているかわかりませんよ。

発言はもちろん、投稿する写真にも気を使わなければいけません。

「近所にかわいい猫がいた」といって野良猫を撮った写真に、町名の書かれた張り紙や電柱が写り込んでいたり、夜ご飯の写真の隅に個人情報の書かれた書類が映り込んでいたり…。ちゃんと気を付けていますか?

少し前、趣味の話で仲良くなった人(もちろん一般人でした)が失言で炎上したことがあります。その人の発言は看過できるものではありませんでしたが、その際、数か月前に投稿した段ボールの写った写真から住所が特定され、さらに学校も特定される騒ぎにまでなりました。

その人がアカウントを消したことで騒ぎは収まりましたが、その件には全く関与していなかったわたしですらなんだか嫌な汗をかいたのを覚えています。

段ボールは、別のものを撮った写真のすみっこに写っていただけです。わたしは数か月前にリアルタイムでその写真を見ていましたし、住所が載っているなんて微塵も気が付きませんでした。その人も気が付いていなかったのでしょう。たしかに初歩的な話ですが、気が付かずに迂闊になってしまう人は少なくないのです。

自分の全く知らない不特定多数の人が、自分の住所を知っていると考えたらゾッとしてしまいます。

違法な画像たち

個人情報については、プライベートなSNSの利用方法にフォーカスしてお話ししましたが、もちろん企業アカウントでも気を付けなければいけません。

社内の様子を撮った写真を、映っている社員に無断でSNSに投稿したりHPに掲載したりしていませんか?載せることに関してはひとまず置いておくとして、その写真に写っている人が名札をしていたら立派な個人情報流出です。

会社の所在地はもともと掲載しているものだし、と気を抜いていてはいけません。社員の本名、あるいはその人がそこで働いているという情報、そのどちらもが「個人情報」に当たります。

名札だけではありませんよ。個人を特定できる画像、防犯カメラの映像、音声データ、すべてに気を付けなければいけません。

では、先ほど置いておいた「載せること」についてですが、インターネット上に画像を投稿するのには十分な注意が必要です。

まず、先ほど挙げたように無断で社員の写真を投稿することは「肖像権」の侵害に当たります。SNSに画像を投稿する際に気を付けなければいけないのは、主にこの「肖像権」と「著作権」の二つです。

法律の話になりますから、難しい話ではあるのですが、「肖像権」は自分の写真を無断で撮られたり、それを無断で公表されないように主張できる権利、「著作権」は著作物(アイデア等を作品として表現したもの)を創作した、著作者に与えられる権利のことです。

ざっくり言えば、「他人を勝手に撮ってはいけない、載せてはいけない」「人のものを勝手に使ってはいけない」といったところでしょうか。

詳しく解説すればもっと細かいのですが、ひとまず「やってはいけないこと」がざっくり理解できていればいいです。

法律でダメなこととして決められてはいるのですが、これらは「無断転載」という形で犯されているのが現状です。

わかりやすいもので言えば動画サイトに投稿されているアニメなどがこれに当たります。

アーティストのミュージックビデオなんかも散見されます。もちろん、その権利がある人が投稿しているものもありますが、逆に言えばそれ以外はすべて違法なのです。

「漫画村」なんかも話題になりましたよね。

漫画、アニメ、ミュージックビデオ、これらはわかりやすいです。

では、みなさんのSNSは大丈夫ですか?

好きなアイドルのミュージックビデオを録画して投稿、自分の画像にきれいなイラストを合成したものを投稿、かわいい猫の写真を保存して投稿、大丈夫ですか?していませんか?

これらすべてが著作権の侵害に当たります。

好きなアイドルを街で見かけて写真を撮り、許可なく投稿されたその写真を保存し、再度自分で投稿する…なんてことがあれば、肖像権も著作権も侵害することになります。

ほかにも、HPの素材にしたりアイコンにすることも侵害に当たります。注意深くSNSを見ていれば、たくさんの無断転載が見つかります。

みなさんは大丈夫でしょうか?もし知らなかったのなら、該当する投稿は消して、これから気を付けましょうね。みんなやっているから良いわけではありませんよ。

本日のまとめ

本日紹介したのはほんの一握りです。

他にも、従業員が飲食店の冷蔵庫に入っている写真が拡散された事件なども大きく話題になりましたよね。話題になってもなお、雇先に迷惑がかかる行為をする「バカッター」と呼ばれる人たちは後を絶ちません。

いずれこの話もどこかで取り上げたいと考えていますが、SNSの誹謗中傷によって自ら命を絶ってしまうといった事件も起きています。

SNSはこれからも、様々な用途で利用されます。YouTuberをはじめとする、SNSを利用した新しいビジネスも展開されている時代です。それらは適切な利用であれば、ビジネスにおいても大きな武器になります。

しかし、些細なことで大きな火種にもなりかねないのです。

無料で、だれでも使えてとても気軽なSNSですが、しかし気軽だからこそ、多くのリスクをはらんでいます。

それはインフルエンサーだから、一般人だから、企業だから、と区別されるものではありません。どんな人でも、どんな立場でも気を付けなければいけないのです。





<参考サイト>

#GROVE

VAIOサポート

JRRC

Cyber security for All 誰も取り残さないサイバーセキュリティ

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

9月の終わり、首相官邸でサイバーセキュリティ戦略本部が開かれ、次期「サイバーセキュリティ戦略」が決定されました。2015年に内閣で定められ、3年ごとに戦略を更新していくものです。

7年目となる今年、「Cybersecurity for All ~誰も取り残さないサイバーセキュリティ~」をコンセプトに、「自由、公正かつ安全なサイバー空間」の確保を目標とする戦略案が公表されました。

さて、難しい話から入ってしまいました。

みなさんは、サイバーセキュリティといわれたらなにを思い浮かべるでしょうか?ウイルス対策ソフトとか…複雑なパスワードを設定するだとか…そんな漠然としたイメージはあるものの、具体的に説明するとなると言葉に詰まってしまうのではないでしょうか。

テストで40点くらいの答えは出せるんですけど、100点満点となるとなかなか難しい…。

デジタル化、IT化、DX、この世界の技術が進めば進むほど、漠然とした「40点程度はわかる」ものが増えていくような気がします。実際、40点程度あれば十分機能してしまうのも、技術が進んだ結果なんですよね。

本日は、そんな漠然としたサイバーセキュリティとその戦略についてお話しします。

70点のサイバーセキュリティ

そもそも、サイバーセキュリティと言われて100点満点の答えを出せる人はいますか?

 「サイバーセキュリティ」とは、電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式により記録され、又は発信され、伝送され、若しくは受信される情報の漏えい、滅失又は毀損の防止その他の当該情報の安全管理のために必要な措置並びに情報システム及び情報通信ネットワークの安全性及び信頼性の確保のために必要な措置が講じられ、その状態が適切に維持管理されていることをいう。

サイバーセキュリティ基本法

これが100点満点です。まぁ、今すぐ100点を取る必要はありません。理解できていればそれで大丈夫です。

本日のお話は、だいたい60~70点が取れるようになるのを目標とします。

サイバーセキュリティとは、要約すれば「知覚で認識することが不可能な方法で、情報が漏洩しないように、防止および情報の管理に必要な措置がされており、その状態が適切に維持管理されている」ことを言います。

う~ん、ぎりぎり70点…!

ともかく、「サイバー攻撃から情報を守る体制」のことです。定義はそんな認識でいいんじゃないでしょうか。

ではなにが正しいサイバーセキュリティなのか、大事なのはそこです。

2021年からの3つの方向性

サイバーセキュリティ戦略では、目標である「自由、公正かつ安全なサイバー空間」を確保するため、今後3年間の方向性を提示しています。

サイバー空間とは、グローバルな拡張・発展を遂げ、国境を越えて質・量ともに多種多様な情報・データを自由に生成・共有・分析することが可能かつ流通する場、つまり、わたしたちを当たり前のようにとりまくインターネットの世界のことです。

(1)デジタル改革を踏まえたデジタルトランスフォーメーションとサイバーセキュリティの同時推進

(2)公共空間化と相互連関・連鎖が進展するサイバー空間全体を俯瞰した安全・安心の確保

(3)安全保障の観点からの取組強化

以上の3つはそれぞれ「経済社会の活力の向上及び持続的発展」、「国民が安全で安心して暮らせる社会の実現」、「国際社会の平和・安定及び我が国の安全保障」に向けた取り組みに対応するものですが、もちろんすべて意識されるべきことです。

それぞれざっくり、70点を目指して解説します。

DX with Cybersecurity

(1)デジタル改革を踏まえたデジタルトランスフォーメーションとサイバーセキュリティの同時推進

今年9月、デジタル後進国と言われる日本にようやく「デジタル庁」が設置されました。今まさに日本がデジタル化を大きくすすめる絶好の機会です。

デジタル化が進めば進むほど、サイバーセキュリティの重要度は増していきます。デジタルトランスフォーメーション、DXが推奨されている今、デジタル投資とセキュリティ対策は同時に進行していかなければなりません。

DXが進めば進むほどサイバー空間に強く結びついていきます。人々の生活を革新的に、豊かにより良い方向へと変化するために行われるDXですが、そこに結びついたサイバー空間に穴があっては意味がありません。逆に、セキュリティを強めたサイバー空間だけがあっても、そこに結びつくものがなければ意味ないですよね。

例えば、たくさんの物(情報)を大きな箱(サイバー空間)に入れられるシステム(DX)があっても、その箱に穴が開いていれば使えませんし、逆にたとえ頑丈な箱があっても、その箱を開ける術がなければただのがらくたですよね。………こんな感じです。なんとなくわかりますでしょうか?

「経済社会の活力の向上及び持続的発展」のために、DXは必要不可欠です。DXの推進のために、サイバーセキュリティも必要不可欠なわけです。

モノのインターネット時代

(2)公共空間化と相互連関・連鎖が進展するサイバー空間全体を俯瞰した安全・安心の確保

「連接融合情報社会」という言葉があります。IoT(Internet of Things)、「モノのインターネット」という言葉が身近になった現代で、あらゆるモノがインターネットに接続され、実空間とサイバー空間が高度に融合した社会を指す言葉です。

サイバー空間は社会の中に溶け込んでいます。サイバー空間を基盤として処理されるものが、この世にはあふれています。

つまり、「国民が安全で安心して暮らせる社会の実現」における「社会」というのは、実空間とサイバー空間の両方を含むわけです。

サイバー攻撃は大きいものから小さいものまで毎日ひっきりなしに行われ、被害は1日に1万件以上と言われています。サイバー攻撃は、簡単に言ってしまえばパソコンやスマートフォン端末という他人のプライベート空間に侵入し、なにかしら価値のあるものを盗むような行為です。実空間で他人の家に侵入し、金品を盗むことは立派な犯罪ですよね。それが1日1万件も行われていたらとてもじゃないですが安全安心とは言えません。

サイバー攻撃の脅威は増す一方で、経済社会が抱える脆弱性が顕在化しています。サイバー空間を実空間と変わらず「公共空間」とし、安心・安全を確保していかなければいけません。

そのために、国、企業といった組織単位ではなく、一人一人が意識し、国一丸となってシームレスな対処態勢が必要です。

目に見えない戦争、目に見えない戦場

(3)安全保障の観点からの取組強化

サイバー空間は陸、海、空、宇宙に次ぐ5つ目の戦場となりつつあります。

先に挙げましたサイバー攻撃の例は、あくまで個人及び小組織を想定した例え話でしたが、国家がその対象になることだってもちろんあります。

かつてはSFと呼ばれ架空の存在だった「サイバー戦争」は、すでに現実のものになっています。映画や小説のようなフィクションだったら娯楽ですが、現実ではれっきとした戦争であり、国を脅かすものです。

サイバーセキュリティ戦略では、中国、ロシア、北朝鮮の関与が疑われるサイバー攻撃が増えたと明記されました。

サイバー攻撃は目に見えない攻撃です。その戦場も目に見えません。言ってしまえば、その戦果も、失ったものも、目に見えないのです。

目に見えないだけで、戦火はわたしたちの頭上を飛び交っています。

「国際社会の平和・安定及び我が国の安全保障」のために、純粋な武力だけではなく、サイバー攻撃に対する防衛力や抑止力が求められる時代になっています。

本日のまとめ

なんだか信じられないですよね。数十年前、サイバー攻撃は確かにフィクション上の娯楽だったはずです。

目に見えないからこそなんとなくでしか意識できません。しかし目に見えないからこそ怖いんです。

あ、そうそう、最後にこちらのサイトをご紹介します。

CYBERTHREAT REAL-TIME

https://cybermap.kaspersky.com/ja

サイバー攻撃をリアルタイムで見ることができます。

目に見えない攻撃は進化し、激化しています。それでも、目に見えない攻撃を目に見えるようにする技術も進化しているのです。

この国のこれからのサイバーセキュリティ、なんとなくわかりましたでしょうか?

冒頭でも言いました、100点の回答はなかなか難しいです。もちろん、全員が満点取れるくらい理解していればセキュリティはぐっと高まります。だからといっていきなり難しいこと言われてもピンとこないから難しいんですよね。

少しずつ、少しずつ学んでいきましょう。40点の知識を60点に、70点に。もちろんわたしも勉強中ですから、一緒に学んでいきましょうね。

見えないサイバー空間も、きっと少しずつ見えるようになります。そのお力になれれば幸いです。

<参考サイト>

NISC(サイバーセキュリティ戦略)

日本経済新聞

e-GOV(法令検索)