2021年のニューノーマルと2022年の生活

おはようございます。情報セキュリティ情報センターです。

2021年も終盤に差し掛かってきました。今年のコラムも本日が最後です。

みなさんにとって2021年はどのような年でしたか?

コロナ禍で新しくなった生活には慣れましたか?

それとも、ゆるやかに以前の生活に戻りつつあるのでしょうか?

ともあれ、突然やってきた非日常な生活は少しずつ日常になっています。

2020年は「変化」の年、2021年は「順応」の年でした。そして2022年は「日常」の年になっていきます。…と私は思っています。

本日は、新しい生活が当たり前の日常、2021年の「ニューノーマル」を紹介です。みなさんにとって、もうノーマルになっているでしょうか?



オンライン〇〇

ニューノーマルという言葉を耳にするようになったのはここ最近のことですよね。NewとNormalを合わせた造語で、言葉時代は2000年代初頭から使われているそうです。「新しい生活様式」と訳されます。

コロナウイルスの脅威のなか、わたしたちの生活はがらりと変わりました。しかし今はそれが当たり前で、以前よりも効率がいい部分まであります。まさにニューノーマル。とってもしっくりくる言葉です。

そんなニューノーマルと時を同じくして広がった言葉が「オンライン〇〇」ではないでしょうか?

〇〇には様々な言葉が入ります。オンライン授業、オンライン飲み会、オンライン面接…などなど、多くのオンライン〇〇が広がりましたね。

考えられますか?学校に行かないで授業が受けられるんです。

考えてみれば簡単なことです。ビデオ電話はもっと前からありますから、もっと前から可能ではありましたが、しかし実際に行われたのはこのコロナのあおりを受けてからです。

飲み会も、面接も、授業も、仕事も、多少不便さはあれど、接触が避けられるという大きな理由で次々にいろいろなものが「オンライン」化しましたね。

テレワークなども「オンライン〇〇」に含まれます。いうなればオンラインワークでしょうか?

コロナが落ち着き始めた今でも、テレワークを続ける判断をした企業さんも多いのではないでしょうか。

そもそもテレワークが推奨されたのは2000年代からで、しかしその不便さやセキュリティ面での不安が多く目立ち、ここ最近までは全くと言っていいほどに「普通ではない働き方」でしたよね。

しかし、2000年代初頭からすでに20年が経過しています。当時懸念された不便さやセキュリティの不安は、20年分の技術で多少は解消されています。

電子印鑑もだんだん普及しはじめていますよね。契約書も電子で取り交わすことができるようになりました。

オンライン化のメリットが、少しづつデメリットを解消していっています。

一気に普及されたときに注目されたメリットは「非接触」だけでした。しかし、それが続き慣れていけば慣れていくほどに、他のメリットも注目されるようになり、職種によってはメリットの方がずっと多いことに気が付いたのです。

なによりオンライン授業もテレワークも、どんなオンライン〇〇だって、どこでもできて、移動時間が省けるのです。それだけで全然違いますよね。

もちろん直接でなければ効果が得られないものも中にはあります。実験の授業とかね。

しかし、話を聞いて、先生が板書して、それを書き写す・・・といった授業はオンラインでも滞りません。むしろ静かに授業が聞けるという利点もありました。

「オンライン〇〇」、2021年に間違いなくもっとも普及した「ニューノーマル」なのではないでしょうか。



おうち時間

さて、次にコロナ禍でよく聞くようになった言葉が「おうち時間」ではないでしょうか?

不要不急の外出を避け、極力家で過ごすことが推奨されました。

もちろん、外出することが主に休日にできる娯楽のすべてではありませんが、やはりかなりのものが抑制されましたよね。

そんな中、おうちで楽しい時間を過ごす、という意味で使われたのが「おうち時間」です。

みなさんはどんなおうち時間を過ごしましたか?

わかりやすく「おうち時間」を売り文句にしたのはやはり動画サイトや動画のサブスクリプションサービスではないでしょうか?

それこそわたしは、もともと映画やアニメをサブスクサービスを利用してよく鑑賞していましたが、その頻度は圧倒的に増えました。

他にも、ご家族がいらっしゃる家庭、特にお子さんがいる家庭向けには簡易的な家庭栽培セットや、お料理キットなんかも発売されました。

ずっと家の中にいることが苦痛じゃない人もいますが、それを強要されるということはストレスがたまるものです。

学校や職場にも行けず、外でもなかなか羽を伸ばせないなかに楽しみを見出すのがあたらしい「おうち時間」です。これらはニューノーマルというわけではありませんが、新しい娯楽、新しい休日の過ごし方として今後も続いていくでしょう。

いままでなかったNewが当たり前のNormalになっていくわけですから、多少イメージと違っても広く見ればニューノーマル…と言ってもいいのではないでしょうか。

わたしはこのコロナ禍でサブスクを利用した「おうち時間」が増加し、他にも友人と通話しながらゲームをするといった新しい楽しみを得ました。

コロナ以前は一緒に出かけたりもしていた友人ですが、もう1年近くあっていません。それでも一緒にゲームをしていますから、疎遠になることもなく、いつも通りです。なんならあっていた時よりも話す機会は圧倒的に増えました。

そうそう、このコロナ禍で、ペットを飼う方が増えたというお話を聞きました。おうち時間が増えたことによる影響だそうです。

家に新しい家族が増えること、それは当たり前のことではありませんが、これからその家族と過ごしていくことは必然的にその過程にとって「当たり前」になっていきます。ペットの命も、当たり前ですがコロナ禍だけのものじゃありませんからね。立派なニューノーマルな生活になっているじゃないですか。



本日のまとめ

いかがでしょうか?考えてみれば、通信販売も昔はまったく当たり前ではありませんでした。

しかし今は、多くの人が利用する当たり前のことになっています。きっと通販も、どこかの時代では「ニューノーマル」だったんです。

そうやって世界は、新しいものに知らず知らず順応し便利になっていくわけです。

静岡県では、シェアオフィス、サテライトオフィスといった「テレワーク」が推進され、補助金制度まで整い始めています。まったく静岡県にゆかりがない人でも、この機に新しいつながりを得て、コミュニケーションすることができる、というのも狙いの一つだそうです。

オンライン化によって、コミュニケーション能力の重要度は飛躍的に注目されました。PCの画面越しに相手の感情を読み取ったり間を取りスムーズな会話をするのは、対面して会話する何倍も難しいことだとわたしたちは実感しています。

今日紹介したオンライン化とおうち時間は、かたやビジネスかたやプライベート、あるいはどちらも共通して、広く使われます。老若男女場所を問わず新しい時代です。

冒頭でも言いましたが、今年はそんな、新しい時代でした。来年は、それが普通になる時代です。

それではみなさん、よいお年をお過ごしくださいね。



<参考サイト>

IT mediaビジネス

tunag

通信機器について

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

いきなりですが、皆さんは通信機器と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。

たくさんあり過ぎて、と思う方もいらっしゃれば、何も思い浮かばないけど、といった方もいらっしゃるでしょう。ここで幾つか例を挙げるとすればスマートフォン、携帯電話、ファクシミリ、無線LANルーター、ハブ、ターミナルアダプタ、ファイアウォール機器、モデム、メディアコンバータなどがあります。まだまだたくさんあるよ、という声が聞こえてきそうですが、ここでは省略させて頂きます。

さて、昨今のインターネット社会において通信機器はなくてはならないものとなっており、今やインターネットを使用していないという方々は少なくなっている時代です。

ビジネスに留まらず、個人単位でさえインターネットが使用出来ないと困る方が世の中の大半にあたるでしょう。今や何を調べるにもスマートフォンを拡げて、様々な情報をインターネットで検索している姿を多く見かけます。

更にビジネスに向けてみると、世界で流行したパンデミックによって、オンライン化が急速に進み、多くの企業ではリモートワークを率先して行い、医療機関ではオンライン診療を行うなど様々な分野でインターネットを活用したデジタル化が進みました。

例えばファクシミリに目をむけてみると、徐々にご家庭などで使用する機会は減ってきているのではないでしょうか。一方、ビジネスに向けてみると受発注、在庫管理、支払通知などのシーンではファクシミリが必須とされる業界や現場などが少なくはありません。そういった業界や現場でもファクシミリで受けたデータを紙出力せずに電子化するという一連の流れも多くみられます。そういったファクシミリで受信したデータをクラウド上にデータとしてアップロードしたり、必要なものだけを取捨選択して共有したりと普段当たり前のように行っている作業はインターネットや社内ネットワークがあるからこそ出来ていることであり、そういった様々な場面で通信機器が使われております。

そこで今回は幾つかの通信機器が市場でどのような役割を担っているのかをご紹介していきます。特にビジネスでも自宅でも使用している可能性が高い4つの通信機器に関してご案内していきます。



ONU

それではまず1つ目にご紹介する通信機器は、光回線を事務所や自宅に接続する際に必ず必要となる機器ONUです。

ONUとはOptical Network Unitの略称で光回線終端装置のことを言います。具体的にいいますと、光ファイバーを用いた加入者回線網(公衆回線網)において、加入者宅に設置される光回線の終端装置のことをいいます。光信号と電気信号の相互変換などを行なう装置で、光ファイバーを接続するポートと、コンピュータやコンピュータネットワークに接続するためのデータ通信ポートを備えています。

難しい言葉を並べましたが、端的にお伝えするとインターネットを接続する為には必要不可欠な通信機器ということです。最近では、複数のコンピュータなどを接続できるスイッチングハブ機能やインターネット接続機能などブロードバンドルータとしての機能を統合した製品が主流となっており、以前のようにハブやルーターを別途用意しなくてもONUだけで事足りる場面が増えてきております。


ルーター

2つ目に紹介する通信機器はONUの紹介部分でも出来ているルーターです。ルーターはコンピュータネットワークにおいて、データを2つ以上の異なるネットワーク間に中継する通信機器です。ルーターはプロトコル階層のうちネットワーク層の情報を解析してデータの転送の可否や転送先の決定などを行う機器で、主にインターネットなどのTCP/IPネットワークにおける主要な中継機器として用いられます。

またまた難しい言葉を並べましたが、簡単に言うとパソコンやテレビなどのデジタル機器をインターネットへ接続するための通信機器となります。実は先ほどご紹介したONUでもインターネットへ接続をすることは可能です。しかし、接続出来る台数が1台と限られており、2台以上のデジタル機器をインターネットに繋げたい場合には必ず必要な機器です。つまり複数台のパソコンやスマートフォンを同時にインターネット接続したければ、光回線とONU、ルーターが必要になるということです。


ハブ

3つ目はハブをご紹介していきます。ハブとは、車輪やプロペラなどの中心にある部品や構造のことをいい、中心地、結節点、集線装置などの意味で用いられます。

ITの分野では、パソコンやプリンタなどのデジタル機器間をケーブルで結んで通信する際に複数のケーブルを接続して相互に通信できるようにする集線装置、中継装置のことをいいます。つまり、複数台のパソコンを同一のネットワークで接続することが出来、プリンタやネットワークカメラなどのデジタル機器を接続することが出来る通信機器となります。あくまでインターネット接続が可能なデジタル機器の台数を増やすための機器ですので、ハブ単体ではインターネット接続する機能は持ち合わせていません。インターネット接続が行いたい場合には先ほどご紹介したルーターと共に活用していく必要があります。

また、ハブを電源コンセントに例えると分かり易いかもしれません。壁にコンセントが2口しかなければ、電化製品は2つまでしか使用出来ません。しかし、電源タップを使用すれば多くの電化製品に電源の供給が可能となります。電源タップがハブの役割を果たしているということです。



無線LANルーター

最後にご説明する通信機器は無線LANルーターです。今までご紹介してきた通信機器の中では、より馴染み深いのが無線LANルーターでしょう。Wi-Fiといえば、皆さんも分かるのではないでしょうか。

ここで改めてWi-Fiのご説明をしておくと、電波を用いた無線通信により、近くにある機器間を相互に接続し、構内ネットワークを構築する技術のことをいい、無線LANの規格の一つです。LAN(Local Area Network)は室内や建物内、あるいは屋外でそれに準じる数十メートル程度までの比較的狭い範囲内の機器を相互に接続するコンピュータネットワークで、屋内のコンピュータとインターネットの接続、オフィス内のコンピュータ間の接続、家庭内のデジタル機器間の接続などで広く普及しています。

従来は集線装置を介して各機器を通信ケーブルで接続するイーサネットなどの有線接続が主流でしたが、同じ機能を無線通信で実現するWi-Fiが登場し、ケーブルを取り回す必要のない手軽さから広く受け入れられました。また、スマートフォンやタブレット端末など携帯型の通信機器のネットワーク接続手段の一つとしても用いられています。

要約すると、無線LANルーターとはWi-Fi機能を持ち合わせたルーターのことを指します。インターネット接続を行いつつ、Wi-Fi機能を持ち合わせており、家庭用のルーターのほとんどがこのWi-Fi機能を標準搭載しています。どこに出かけてもフリーWi-Fiが飛んでおり、すでにWi-Fiなくして現代のインターネット社会は語れませんね。



本日のまとめ

ここまで4つの通信機器についてお話してきましたが、皆さんは幾つ知っていましたでしょうか。今回は分かり易い部分のみのご説明となっております。実際は各通信機器共に様々な機能がございます。もし興味がございましたら、更にご自身で調べてみると面白い発見があるかもしれません。普段使用していた機能がこういった通信機器をかえして行われていたと知ると更に身近に感じるかもしれません。

本日は皆さんの生活の中でも特に馴染みのある4つの通信機器についてご案内させて頂きました。ビジネスでもご家庭でも必ず使用している可能性が高い通信機器となります。この機会に事務所やご自宅でどのような通信機器が置いてあり、どのような用途で使用しているのかを調べてみるとよいかもしれません。

<参考>
IT用語辞典

フードテックって?近未来レストラン

おはようございます。情報セキュリティ情報センターです。

突然ですがみなさん、最近外食はしましたか?

コロナウイルスの脅威による自粛生活から約2年、飲食店の規制も徐々に緩和し、従来通りの生活が戻りつつありますよね。

わたしもようやく、先日友人と外へ出かけて食事に行きました。

ひとりもいいですが、誰かと一緒にいたらまた違った楽しみがありますよね。

依然として食事中以外のマスク着用やアクリル板、こまめな消毒や換気は欠かせませんが、少しずつ今まで通りに娯楽を楽しめるようになっています。

店側でも様々な工夫がなされ、コロナの脅威を乗り切るためのアイデアが次々と使用されています。

それは本来コロナ禍で活用される予定ではなかったものですが、このコロナ禍で光ったものがたくさんあります。

本日はそんな、飲食店で活躍するIT技術の紹介です!



フードテックって?

さて、近年「テック」とつく言葉をよく耳にしますが、「フードテック」とは具体的になんでしょうか?

ご想像された通り、「Food」と「Technology」を組み合わせた造語で、最新のテクノロジーを活用し食に関わる問題解決や可能性を広げていく新しい産業分野のことです。

その始まりはアメリカのハイテク産業が主導で進めるものと、ヨーロッパの社会問題を背景に課題を解決する2通りがあると言われており、食料品不足の解消や廃棄食材による環境汚染の軽減が期待されています。

とくに外食産業に焦点を当てると、調理の自動化や配膳・外膳の自動化、キャッシュレス化といったAIやロボット、IoTの活用が試みられています。

この状況下による顧客の減少や人手不足、アルバイトの不祥事など、現状の問題は「機械」ではなく「人」によるものがほとんどですが、その問題をどうにかテクノロジーで改善しようという試みがフードテックです。

すでに身の回りでも導入され始めていますよね。

このあと、何点か紹介しますが、みなさんも一度は見たことあるんじゃないでしょうか?

人ではなく、機械が働く時代です。映画みたいでわくわくしますね。

回転しない回転寿司

そんなフードテックの身近な例ですが、その最たるものが回転寿司です。

わたしからしてみれば寿司は基本的にまわってるものですが、みなさんはどうですか?

レーンに寿司が並べられ、食べたいものを取って食べ、集計はお皿で…なんて、現代ではとっくに当たり前になったこと、説明されなくてもわかりますよね。

子供の頃は、妹や弟とレーン側の席を取り合ったりしました。懐かしいですね。

他のレストランとは一風違った「自分で選んで取る」システムは、「注文を受けて席まで運ぶ」工程を全てカットできます。

もちろん、食べたいものが流れてこない時もありますから、机につけられたタッチパネルで注文することもできます。

その注文したものも、レーンで運ばれてきます。お店によって違いますが、新幹線に乗って別のレーンで運ばれてくるものや、自動的に机に流れてくるもの、他のネタがまわってるレーンで予約専用のお皿に乗ってくるもの、形はさまざまですが、いずれもタッチパネルが届く旨をお知らせし、それを取る、というシステムです。

「回転寿司」って感じがしますよね。

さて、そんな回転寿司ですが、最近はさらに進化しています。

最近わたしが行った回転寿司では、タッチパネルではなく手元のスマートフォンでの注文が可能に。席ごとのQRコードから注文画面へと簡単に行けます。もちろんアプリのダウンロードなども不要で、複雑な操作も必要ありません。

タッチパネルとなるとどうしても触らざるを得ないですから、このコロナ禍ではこまめな消毒が必須でした。しかも、真ん中にアクリルパネルがあることで取り付け式のタッチパネルだと届かない人もいましたよね。スマートフォンの利用で、それらの問題が一気に解決します。

本来このシステムはコロナ禍の状況の中考えられたものではなかったそうです。しかし、今のこの状況では大活躍ですよね。

会計も自動レジとなり、受付もロボットが行い、注文を取ったり商品を運んでくるウェイトレスもいない、実際の人と全く接触せずとも食事が済んでしまう、そんな近未来な世界が、すぐそこの回転寿司にあります。

近年では、一度取って戻すことが可能である回転寿司のデメリットをなくすため、端末で注文したものだけが届く仕組みもあるそうです。

デメリットをなくし、良い方へと改善した結果がお寿司が回転しない回転寿司です。「まわらない」のに「回転寿司」。なんだか少し変な感じですが、きっとどんどん普及していくでしょう。30年前に回転寿司が一気に普及したように。

給仕ロボットのお仕事

さて、回転寿司は比較的身近な例だったんじゃないでしょうか。

ファミレスといえば、近年はどの店舗もタッチパネル式のメニューと注文端末が普及し、当たり前になりつつありますよね。

居酒屋などでも取り入れられ、注文がスムーズになっています。

そんなファミレスで、つい先日見たのが給仕ロボットです。

大手チェーンファミレスで、注文した商品をねこをイメージしたロボットが運んでくるのです。まだ全国的に普及はしていないようで、わたしはその時初めて見たのですが、少なくとも5皿は運べそうなフォルムで、軽快な音楽とともにニッコリマークのねこが料理を運んできます。

席を間違えることもなく、道中倒れることもなく、もちろん配膳された食事もこぼすことなく可愛らしく席まで持ってきます。

あとから調べたら、どうやら撫でると表情が変わるらしく、食事の配膳という本来の仕事だけでなく、食事に来た家族のちょっとした笑顔にも貢献します。こうして、話の話題にもなりますよね。

わたしも見たのは先日がはじめてですし、まだ日本では大々的に普及していないようですが、もっと精度が上がりできることが増えれば、さまざまなレストランで目にするようになるのではないでしょうか?

本日のまとめ

先日行ったファミレスでは、配膳ロボットが運んでくるのを、はらはらしながら見守るのも楽しみのひとつでした。

本来、作業の簡略化、人手不足のような問題解決のために活用されていたIT技術が、このコロナ禍で思いもよらない大活躍を見せています。

その上、真新しいため人の目を惹き、普通の外食が少し楽しいものになるなら一石二鳥ですよね。

思えば、回転寿司にタッチパネルが導入された時も、お寿司以外のことにわくわくした思い出があります。

フードテック、わたしもつい最近知った言葉ですが、思い返せばさまざまなところで「フードテック」をみることができます。

いつもの食事も、違った楽しみがあったらよりいっそう美味しい気がしますよね。


<参考サイト>

iza

XWARE

メール送受信エラーについて

『昨日まではメールの送受信が出来ていたのに…?』

ため息をついてエラーコードを確認し調べてみるもメール設定ページを開くと見たことない設定値や専門用語だらけ。

こんな時に限って『早急にメールを確認しなければいけないのに…!』

実はセキュリティの脆弱性を修正するために定期的に行われるWindows Update によって

このような事例が多く散見されます。

かといって定期アップデートを行わないとコンピューターの動作が遅くなってしまったり、サイバー攻撃のリスクが高まってしまいます。

そのような際の対策を理解しておけばアップデートに伴いメールの設定値が変わってメールの送受信が出来なくなってしまった時も落ち着いて対応ができます。

本日はメールソフトにて突如起きてしまったメールの送受信エラーの改善方法と合わせて

メールの送受信の仕組みをお話させていただきます。



ポート番号とは

本事例に関しましてはポート番号という数値がWindows Updateにより書き換わってしまうのが原因で起きてしまう現象です。ポート番号が変わってしまうとなぜ、メールの送受信が出来なくなってしまうのでしょうか?

ネットワーク上に存在しているパソコンには必ず『IPアドレス』という『住所』が割り当てられています。

『IPアドレス』=『埼玉県川越市新宿町A丁目B番地Cマンション』

これだけで十分の所在地がわかります。

IPアドレスを見ればどのパソコンかを識別することができます。

しかし、建物の場所だけではマンションの部屋番号がわからないので手紙は届きません。

そう!ポート番号は言わば『部屋番号

部屋番号がいつもお手紙を出したり届く玄関口が変わってしまうと(書き換えられると)

メールの送受信が出来なくなってしまうのです。

ポート番号』 = 『XYZ号室

今お使いいただいているメールソフトの設定を確認し

メールの送信ポート番号受信ポート番号を確認してみましょう。

前述させていただいたポート番号の正しい数値がわからない!

そんな時はお手元に『プロバイダ情報』をご用意してください。

実は『ポート番号』は『インターネット接続事業者』=『プロバイダ』による

メールアドレス設定情報にしっかりと記載されています。

タンスの奥底に眠っていることが多いのでぜひ改めて『プロバイダ情報』保管場所の定位置を決めてあげてください。

設定値を確認しよう

本稿では

『OCNテクニカルサポート』よりWEBサイト情報のPOP3受信方式の項目を参考にさせていただいております。

こちらには

受信メールサーバー(POP)

ポート番号:995

SSL:使用

送信メールサーバー(SMTP)

ポート番号:465

SSL:使用

OCNの場合だと

995号室』に手紙が届いて,『465号室』からメールを郵便ポストに出しに行くんだな!

と捉えていただければと思います。

こちらの数値が書き換わっていた場合は部屋番号、「ポート番号」を書き換えれば改善です。

またご契約している内容や、受信方式の違いがございますとこちらの数値ではメールの送受信が出来ないことがございます。

必ずプロバイダ情報をお手元にご用意して記載されている数値の入力をしてください。

インターネットセキュリティ警告が出たときは

『メールの送受信はできるけどインターネットセキュリティ警告が出てしまいます!』

こういった警告がいきなり出てくるとビックリしますしセキュリティなんて書かれていたら恐い印象を受けますよね?

上記文面でのご相談も多く飛び交っておりますが、『ポート番号』で解決できます!

その際は

受信メールサーバー(POP)

ポート番号:110

SSL:なし

送信メールサーバー(SMTP)

ポート番号:465

SSL:なし

『ポート番号』をこちらに書き換えていただくと

インターネットセキュリティ警告のポップアップは出てこなくなります。

定期的にメールサーバーにて『セキュリティ証明書』の更新が行われます。

更新後は前述したほうの『ポート番号』でも警告が出なくなりますので一時的にこちらのポート番号をお使いいただければストレスなくメールができます。

 WindowsLiveメールのサービスが終了しています。

Windows Liveメールのサポートは、2017年1月10日で終了しています。

併せて、OSのアップグレード『windows10』→『windows11』と変わっていく中でさらに不具合が生じる可能性がございます。

サポート終了から4年が経ってしまいますとセキュリティ的な面で不備が出てくる可能性がございます。ちなみに項目4のインターネットセキュリティ警告が出たときに一時的な対策として利用する『ポート番号』に関してはLiveメールでは送受信が出来ないようになっており機能が粛々と減っています。

また、こういったアップデートに伴いまして、連日の不具合が起きてしまうと業務に支障が出てしまいます。 

弊社では『Liveメール』→『Outlook』へのメール設定の引継ぎ作業を行っております。

まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

皆さまいかがでしたか。メールは手紙やFAXに代わる無料で通信できる便利な機能ですが、急に使えなくなったときにどうしたら良いのかわからず、困ってしまう難しいものだったりします。メールの送受信エラートラブルが起きた際に少しでもお役に立てれば幸いです。

ちゃんと守れる?「プライバシー」プライバシーマーク制度

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

突然ですが皆さん、プライバシーと個人情報の違いって分かりますか?

どちらも似たような意味合いを持つ言葉として認識し、使っているのではないでしょうか?たしかに、このふたつの言葉は深くかかわっている言葉です。

情報が資産になるこの時代で、個人情報の取り扱いは最も重要なことのひとつです。これまでも様々なところで言ってきましたが、個人情報は個人にとっても、企業にとっても、大事な情報です。あなたにとってはどうでもいいような情報も、誰かにとってはずっと価値のあるものかもしれません。

ただでさえ口頭・紙媒体といった直接的な理由以外での情報漏洩も方法がたくさんある時代です。

さまざまなものが電波に乗りインターネットに放出されるということは、それはもう取り戻せないのです。誰が手にしたのかさえ特定は難しくなります。

言ってしまえば、高い塔の上から紙をばら撒くようなものです。その紙はあなたにとって無価値なものかもしれませんが、拾った人は簡単にお金に換えてしまいます。

インターネットと現実世界が融合しているというのは、そういうことなのです。

本日は、そんな大事な大事な個人情報を守るプライバシーについてです。


個人情報とプライバシーと法律

では、冒頭の問いに戻りますが、プライバシーと個人情報の違いとは何でしょう?

「個人情報」は、個人情報保護法で

『生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述などによって特定の個人を識別できるもの(他の情報と容易に照合することができ、それによって特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)、または個人識別符号が含まれるもの。』

と定義されています。

簡単に言えば、生きている個人の情報であり、特定の個人を識別できるもののことを「個人情報」と言います。

わたしは本名ではないSNSのアカウントを持っていますが、そこで本名や住所、勤務先、あるいは生年月日といった、わたしにまつわる情報が記載された写真が投稿されれば、それは「本名ではない匿名のアカウント」であることに関わらず「わたし」の情報ですから、個人情報の流出になります。

少しややこしいですが、それを保有している人がわたしだろうとわたしじゃなかろうと、わたし個人の特定が可能な情報はわたしの個人情報であり、それを公表したのが誰であろうと個人情報の流出に変わりはありません。

また、個人情報保護法は日本の法律ですが、日本に居住する外国人の方の情報も個人情報に含まれます。

一方「プライバシー」は「個人や家庭内の私事・私生活。個人の秘密。また、それが他人から干渉・侵害を受けない権利」「自己の情報をコントロールできる権利」という意味があります。

どちらかといえば権利的な意味合いが強いですね。

どちらも法律の話ですから、なかなか簡単にすべて理解できる話ではありません。う~ん、難しいです。

たとえば、メールアドレス「123abc@~」といったメールアドレスはただの汎用的な文字の羅列であり、個人の特定には至りません。しかしそれが「yamada@~」といった、名前の予測が可能かつ、個人を特定できるものであった場合、個人情報に該当するそうです。@の後に企業ドメインがあれば、「その会社のヤマダさん」まで特定できてしまいます。

とはいえずいぶんと曖昧な境界であり、この境界はそのほとんどを各々の判断にゆだねるしかないのです。

個人情報保護というのは、企業や団体が個人情報を適切に取り扱う方法を規定したものであり、プライバシーの保護は含まれません。

とはいえ、個人情報保護法を守るということはプライバシーを守ることに繋がるので、全く別物というわけでもありませんね。

同様に、「企業や団体」が対象ですから、各個人には適用されません。つまり、わたしの友人がSNS等でわたしの個人情報を公開したり、メールアドレスを勝手に誰かに教えたとしても、「個人情報保護法」には抵触しません。(もちろん、それはそれで別の問題になりますよ!)

世の中は個人情報を利用して便利になる一方で、その扱いによるトラブルも増えていく一方です。

インターネット通販で何かを購入するために入力された個人情報、氏名、電話番号、住所、おまけにクレジットカードの番号など、悪用されたらどうでしょうか?

買い物に行く手間を省くために、便利にするために利用した個人情報がもし1度でも悪用されれば、怖くてそのサイトでの買い物なんてこれからできないですよね。

悪用なんて言い方をしましたが、企業も企業で“悪”用するために手に入れたわけではないのに、どこかで漏れてしまい悪用されたらどうなるでしょうか?

先に行ったように、利用者は減りますし、社会的信用も失います。情報はなんでもアッという間にニュースになりインターネットの海を飛びまわる世界ですから、その被害は甚大になるのが目に見えています。

とはいえ、信頼できるサイト・会社かどうかなんてなかなか見わけがつかないですよね。大手有名会社でも個人情報漏洩でニュースになる時代ですから、自分の身は自分で守るしかないのです。

プライバシーマーク

引用:JIPDEC

プライバシーマークというものをご存じですか?

プライバシーマーク制度とは、「事業者が個人情報の取扱いを適切に行う体制等を整備していることを評価し、その証として“プライバシーマーク”の使用を認める制度」のことで、1998年に運用が開始された制度です。もう20年以上前からある制度なんですよ。知っていましたか?

その目的は「消費者の目に見えるプライバシーマークで示すことによって、個人情報の保護に関する消費者の意識の向上を図ること」「適切な個人情報の取扱いを推進することによって、消費者の個人情報の保護意識の高まりにこたえ、社会的な信用を得るためのインセンティブを事業者に与えること」の二点です。

インターネットセキュリティなどもそうですが、どうしても見えないものに意識を向けるのは難しいことです。

通販サイトなんだから、大手会社なんだから、そういうサービスを提供しているのだから、「個人情報は守られて当たり前でしょ?」と思ってしまいがちです。

だって流出するかどうかの不安レベルや信用度は目に見えませんから、漠然とした不安を抱えながら利用するか、利用を全くやめるかの二極化になってしまいます。

せっかく便利になっているのに、それを利用する土壌はまだきちんと出来上がっていないのが現状ですから、わたしたちは常にリスクと隣り合わせで利用するかしないかの判断をしています。

そういった判断の材料になるのが「プライバシーマーク」であり、プライバシーマーク制度の目的なのです。


本日のまとめ

たとえば、Webサイトで会員登録をするとき、様々な個人情報が必要になりますよね。いったい何に使うのかわからないようなことが聞かれることもあるかもしれません。そのサイトは、本当に信頼できるサイトでしょうか?

そんな時、そのサイトの企業にプライバシーマークがついていたらどうでしょうか?

プライバシーマーク付与事業者は、付与事業者の名称、個人情報管理者の連絡先、個人情報の利用目的、その他個人情報に関わる問い合わせ窓口などを明示し、同意を取ります。

本来の個人情報保護法では本人の同意は不要ですが、この段階を踏むだけでだいぶ不安は払しょくされるのではないでしょうか?

他にも、関係ない会社からDMが届くことがありませんか?どこかで入力した情報が漏出したのか不安になりますよね。

プライバシーマーク付与事業者は、本人以外から取得した個人情報を利用してDM、電話、FAX、メールなどで連絡する際、必ず個人情報の取得方法を通知し、その後の連絡の同意を得る必要があります。

以前にもお話ししました、オプトイン、オプトアウトと同様で、特にメールは迷惑メール防止法の規定がありますから、みなさんには拒否する権利がしっかりあるのです。

このように、普段の生活の中で曖昧な個人情報の取り扱いや、それに対する漠然とした不安を少しでも解消するための制度がプライバシーマークというのです。

現在このマークが付与されている事業者は17,000社弱です(2021年12月現在)。ごまんとある事業者の中でまだまだそんな数なのです。

これからも、インターネットを通した個人情報のトラブルは増えていくかと思います。それは世界が便利になった代償です。それでも、当たり前ですが、リスクはないほうが良いに決まっています。

そのための制度のひとつがこの「プライバシーマーク制度」なわけです。

先ほども言いましたが、自分の身は自分で守るしかありません。自分の判断が大きなトラブルを招きかねないのがインターネット社会です。そうならないように、判断するときに目を光らせてください。もしかしたらこのマークが安全なほうへ導いてくれるかもしれませんよ。

ノーリスクハイリターンがなによりですからね。

<参考サイト>

JIPDEC

個人情報保護委員会

よくわかるプライバシーマーク制度

CANON:サイバーセキュリティ情報局

クラウドサービスという選択

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

クラウドサービスと聞いて何が頭に浮かびますか?

以前は無かったこのサービスが今は当たり前になってきています。

パソコンで使用しているOfficeのソフトをはじめ、数々のソフトウェア、データを保存しているサーバーもそうですね。

携帯で撮った写真をクラウドに保存している方も多くなりました。

今回はクラウドサービスについてのお話です。



クラウドサービスとは

多くの方がクラウド=雲を想像しますよね。

例えば宅配ピザを注文するとき、大体の方は、自宅の郵便受けに入っていたピザ屋さんのチラシを見て、電話で注文します。最近はスマートフォンやパソコンを使用してインターネットで注文が出来てしまいます。

30分もすると、バイクに乗ったピザ屋さんが箱入りのピザを届けてくれます。

ここにはちょっとした不思議があります。多くの人は、ピザが自宅に届けられるまで、ピザ屋さんを見ることがありません。自分が電話したピザ屋さんがどこにあるのか?どんな場所でピザが焼かれているのか?そういったことが分からないまま注文しています。

クラウドサービスは、このような、「どこにあるのか?」「どんな場所で作られているのか?」「どこの人が作業をしているのか?」が分からないけれども利用できるサービスのひとつです。私たちは「どこ?」が分からなくても、多くの商品やサービスを利用しています。

クラウド(クラウド・コンピューティング)は、コンピューターの利用形態のひとつです。インターネットなどのネットワークに接続されたコンピューター(サーバー)が提供するサービスを、利用者はネットワーク経由で手元のパソコンやスマートフォンで使います。

クラウドの特長のひとつは、利用にあたって、コンピューター(サーバー)の所在地(どこ?)が意識されない点です。たとえるならば、雲(クラウド)の中にあるコンピューターを地上から利用しているようなイメージです。そして、クラウドの形態で提供されるサービスを「クラウドサービス」と言います。

従来のコンピューターの利用形態では、利用者は手元のパソコンの中にあるソフトウェアやデータを利用していました。しかしクラウドサービスでは、ネットワークを経由して、雲(クラウド)の中にあるソフトウェアやデータをサービスの形で使うのです。

クラウドサービスの代表的な例にはWebメールがあります。「Gmail」や「Yahoo!メール」などが有名です。これらのWebメールサービスは、サーバーがどこにあるかを意識させません。

多くの会社ではメールサーバーを、自社の中や自社が利用しているデータセンターなどに持っていたり、レンタルのメールサーバーを利用していたりします。そしてメールを受送信・閲覧するためには、自分のパソコンにインストールしてある「Windows Liveメール」や「Outlook」や「Thunderbird」などのソフトウエアを使っています。

Webメールではまず、このようなソフトウエアを自分のパソコンにインストールする必要がありません。Webの閲覧に使用している「Internet Explorer」や「Chrome」などのブラウザーがあればサービスを利用できます。また、自前のメールサーバーを用意する必要もなく、ユーザー登録だけすれば、「どこにあるかは分からないが、どこかにあるだろうサーバーとメールソフト」を使って、メールの受送信や閲覧ができます。

このように、ネット上のどこかにあって仕事をしてくれているが、どこにあるかはよく分からないサービスを、クラウドと呼びます。



クラウドのメリット

①導入が容易

導入が容易でリスクが少ないこと。このことが、業務用クラウドサービスを使うもっとも大きなメリットかもしれません。

ここまでご説明してきたとおり、これまでの業務用ソフトウエアは、会社のコンピュータ(サーバやパソコン)の中に入れて使うものでした。そして、これらのソフトウエアは、会社が購入していました。

ですから、新しいソフトウエア…例えば、会計ソフトにしても、給与計算ソフトにしても、それを導入するまでに、慎重に吟味する必要がありました。自分たちの仕事に則したものなのか?担当者が十分に使いこなせるものか?そういったことが検討されると同時に、懸念もされてきました。新しいシステムを導入したが、十分に使いこなせず、無駄にしてしまったという例も、少なくありません。

その点、クラウドサービスは、サービス提供会社が保持し管理するサービスをネットワーク経由で利用するため、利用者側はソフトウエアを購入したり、独自に開発する必要がありません。そのため、導入の際に大きな投資をしたりする必要もなく、使えないシステムを購入してしまうリスクなどもありません。まずは試しに利用してみて、良ければ使い続けるという、安全で間違いのない導入ができる点で、クラウドサービスは優れています。

②運用が楽

クラウドでは、ハードウエアも、それを置くスペースや動かすための電力も、すべてをサービス提供会社が保持し管理します。また、業務用のアプリケーションや基本的なOSソフトなどの維持管理も、すべてサービス提供会社が行います。

そのために、社内に持ったハードやソフトを維持管理するための人手や電気代、ハードウエアの置き場にかかる家賃、セキュリティ対策費用など、運用コストが大幅に削減でき、会社にとって大きなメリットになります。

利用できるソフトウエアは、常に最新のものが提供されます。このため、これまでは手動で行っていたバージョンアップ等の作業も不要になります。

「持たずに使う」。これこそがクラウドのメリットです。

月額いくら 1ユーザーいくらという従量課金で使える

「道具を持つ」ではなく「サービスを利用する」というスタイルのクラウドでは、使っていないときには、費用が発生しないというメリットがあります。

そのため、例えば年度末の繁忙期1ヶ月間には、複数の人が入力作業のために使用するが、それ以外のシーズンは管理用に1人が使えればよい…というような利用方法も可能です。

「月額いくら」「1ユーザいくら」という従量課金のクラウドサービスは、必要な時に必要な分だけ利用して、サービスの利用料を支払います。必要最小限のサービス利用で無駄を省けます。



導入事例

実際の導入事例

現在利用のソフト更新のタイミングでクラウド版に切り替え

・N社様

在庫管理のソフト蔵奉行をパソコン1台にインストールして使用していました。

保守サポートの期間が迫っておりバージョンアップのご相談をいただきましたが、拠点もある為パソコン2台での利用を検討されておりました。

通常のオンプレ版ですとそれぞれにソフトをインストールして利用は出来ますが、登録している商品マスターや在庫情報はバラバラになってしまいます。

そこでクラウド版のご提案となりました。

それぞれのパソコンで入力したデータはクラウドに保存される為共有が出来るようになりますし、マスター情報も2台のパソコンに反映されます。

2ライセンス分の年間料金をお支払いすることで常に最新バージョンを利用できるようになりました。

生産性アップの為クラウド切替へ

・H社様

毎日の出退勤をタイムカードに打刻して月初にタイムカードを集計し給与計算していました。複数店舗がある為に月末締めたあと、タイムカードをそれぞれ集めデータを手入力します。残業時間を調べ給与計算。さらには間違いが無いかチェックを行いますが、これらの手間と時間をクラウドが解決してくれました。

ICカードタイプのタイムレコーダーを各店舗に配置

出社と退社はICカードをかざすだけ。その時刻はタイムリーにクラウドに保存され、管理者が把握できるようになります。残業時間や有休の残回数も確認が出来て非常に便利です。

月末締め後はデータを給与ソフトに入れ込むだけ。

ミスも無くなり生産性がアップしました。

まとめ

これらの導入事例はほんの一部です。

Microsoft Office永続版からOffice365に変えることでクラウド利用の開始です。

未来の話ではなく今は当たり前になりつつあり、切替が非常に増えているのです。

当然メリット・デメリットを把握したうえで決定しなければいけません。 環境が変わり、働き方にも変化があります。この機会にツールの見直しをしてみてはいかがでしょうか?

<参考サイト>

NEC

インターネットという名の公共の場で人を傷つけるということ【5】

おはようございます。情報セキュリティ相談センターです。

これまで数回にわたって、インターネットの、とくにSNS上のトラブルについて例を挙げてお話してきました。ここ十数年で急速に発達したインターネットに、国や教育、わたしたち自身の意識、そういったものはいまいち間に合っていません。
数回の記事を書くにあたって、改めてわたしも実感しました。

なによりも、間に合っていないことの自覚が薄いことが大きな問題です。わたしなんかは、まさにZ世代と呼ばれる若者ですから、学生のころからインターネットやSNSは当たり前でした。インターネット特有の暗黙の了解や、ネットモラル、マナーは自然と身についていると思っていました。
それでも、まだまだ足りないところがたくさんあると再確認しました。

しかし、足りないままではいけません。いくら「最近」とはいえ、現在主に利用されているSNSはサービスを開始してとっくに十数年は経っています。SNSの黎明期は2004年頃ですから、20年前ですよ。もうそんなに最近の話でもないんですよね。わたしも時間の流れにびっくりです。
その20年のうちに、そのSNSアプリケーションは何回アップデートされたのでしょう。わたしたちの意識は、何回アップデートされたのでしょうか。

考え方が変わるのは当たり前のことです。ものごとの変化は、人の意識からなるものです。
実際にSociety5.0が目指され、DXが進み、わたしたちの意識も含めた「デジタル化」が進んでいます。
日本の歴史2000年と比べれば、まだまだ子供なインターネット空間ですが、少しずつ2000の先に融合しています。デジタル化、さらにはインターネット化は、まさに今が黎明期と言えます。

さて本日は、これまでのまとめとして、インターネット世界黎明期に生きるわたしたちにできることのお話です。


あなたを守る法律

インターネットに限らないことではありますが、わたしたちは被害を受けた際に泣き寝入りしてしまうことが多々あります。
SNSにはブロックという機能があり、見たくないものを見ないようにすることが容易です。このブロック機能による炎上というのも、たびたび見られますよね。

以前お話ししたように、炎上を鎮めるには素直に謝罪し理解することがもっとも効果的ですから、それがないままブロックすると「逃げた」と言われがちです。
炎上の原因も様々ですから、一概には言えませんが、謂れのない噂で炎上してしまった場合、あるいは一方的な誹謗中傷を受けた場合、見ないようにして過ぎ去るのを待つしかありません。
そういった時には、見たくないものは見ないようにミュートやブロックで対処しますよね。
あるタレントが、たくさんの応援よりも1つの誹謗中傷の方が気になってしまうと言っている記事を読んだことがあります。気にしていないつもりでも、やはり自分に向かう暴言は気になってしまいます。一般人だろうと有名人だろうと人間ですから、同じですし当たり前なのです。

見ないようにするのはもっとも手軽な対抗方法ですが、根本の解決にはなりません。たとえ見えないようにしたとしても、それでも一度受けた誹謗中傷は脳裏にちらついて離れなくなることもあります。
ミュートやブロック以外の、泣き寝入り以外の方法をご紹介します。

まずはじめにしたいことは、誹謗中傷やデマ、噂を流している投稿の削除でしょうか。
デジタルタトゥーと言われ、一度インターネットの海に放り込まれたものは金輪際消えることはありません。しかし、記憶は薄れていくものですから、元凶である投稿がなくなるのは大事なことでしょう。
その投稿が「消された」ことで、ほかの悪意ある投稿への牽制にもなりますし、それが嫌だと被害者が声を上げていることが物理的に証明できます。

 インターネット上に自身の権利を侵害するような情報(プライバシー侵害、名誉毀損等)があった場合には、本人もしくは代理人(未成年者であれば親などの保護者、弁護士)からサイトの管理者等に対して削除の依頼をすることが可能です。(総務省HPからの引用)

総務省のHPにもありますが、みなさんの人権は守られるものですから、侵害された場合は削除要請が可能です。
これは「プロバイダ責任制限法」にかかる内容であり、2001年に成立しています。
先にあげたSNS黎明期よりも前に成立しているものですが、この存在を知ってる人が何人いるのでしょうか?泣き寝入りをしている人が何人いるでしょうか?

発信者情報の開示請求なんてものもあります。少し調べてみたところ、今やLINEを利用して相談し、簡単に開示請求が可能なサービスもあるそうです。様々なことが、とても手軽にできる時代ですね。

さて、他にもできることはあります。簡単に言ってしまえば、賠償金の請求です。
実際に、以前お話しした誹謗中傷で亡くなられてしまったプロレスラーの母親は、誹謗中傷をしていた人に対し裁判を起こし、その結果、決して安い金額ではない賠償金の支払いが命じられました。
人の命がかかっていると言っても過言ではありませんから、なにもおかしなことではないんですよね。
直接手をくだしたわけではなくとも、その人の行為は立派な加害だと認められたわけです。

子役から活躍しているまだ若い女優さんも、同様にSNSで受けた誹謗中傷に対し訴訟し、示談金が支払われる結果になっています。
その女優さんのYouTubeでは、「社会的に罪を償ってほしい」という言葉が聞けます。

例に挙げているように、法的に罪であると、国は認めているのです。わたしたちにとってその意識は多少薄いものかもしれませんが、実際に例に現れています。
たとえ投稿が消されても、お金が支払われても、その傷は消えることはありませんが、それでも気は軽くなるのではないでしょうか。
こういった事例があること、あなたを守る法律があることを、忘れないでください。

変わっていく世界

さて、法的な手段を紹介しましたが、実際問題わたしたちは現状、法の下というよりはどちらかといえば倫理や道徳のもとでインターネット社会を生きています。法律がなければなんでもしていいわけではありませんから、まだ法律が追いついていない部分は、すべて倫理観や道徳心に委ねられているのです。

極端な話をすれば、「悪口を言っても、どうせこんな大衆の言うことなんて気にしないだろう」と思うことも、「どうせ届かないし聞こえないのだから、SNSで応援を伝えても意味ないだろう」は同じ意味です。
そこに、「でも言わない」「でも伝える」が加わるかどうかが考え方の違い、突き詰めれば倫理につながるのです。

インターネットにおけるコミュニケーションの原型は掲示板形式のものです。
現在と比べ匿名性が高く、ラフな空間だった代わりに治安もあまり良いとは言えませんでした。
その掲示板で誰かの悪口を言っても、その本人が直接調べ、見に行かない限り届かないことがほとんどなのも、ラフであった理由のひとつです。

しかし今のSNSは、「アカウント」というキャラクターが存在します。芸能人はもとより、一般的に利用しているわたしたちも、「わたし」「あの人」というキャラクター性をもち、交流しています。掲示板との大きな差はここにあります。

インターネット上は確かに匿名かもしれませんが、イメージとしてはもうひとつの世界のもうひとりの自分ですから、その世界ではちっとも匿名でもないんですよね。
わたしの保有するアカウント「A」は、そのSNSにおいて「A」という人格のあるキャラクターになっているのです。
この情報セキュリティ相談センターにもTwitterのアカウントがありますが、誰が運営しているかわからないからと言って悪意を持って誰かを攻撃すれば、「情報セキュリティ相談センターが悪意ある攻撃をした」と、思われるわけです。

時代とともに、インターネット上のコミュニケーション方法は代わりました。わたしたちの考え方も、そしてこの、現実空間とサイバー空間が融合したこの世界での生き方も、合わせて変わっていかなければならないのです。

本日のまとめ

全5回にわけてインターネットに散見されるトラブル、主に炎上と誹謗中傷について紹介してきました。
要するに人の気持ちを尊重する、法律を、決まりを守る、道徳心や倫理観を持つ、といったことが大事であり、現実と何も変わらないのです。
これから、現実空間とサイバー空間のふたつの世界はどんどん融合しますから、現実で持ちうる常識を、サイバー空間にいるあなたにも、もちろんわたしにも、インストールしなければいけません。

数回に分けてトラブルの話をしましたが、モラルを持って利用すれば決して怖い空間ではないのです。
わたしはインターネット上の仲良い友人がたくさんいますし、週末は一緒にゲームをします。住んでいるところはずっと離れていますが、会うために旅行に行く楽しみもあります。

マッチングアプリで出会った人と結婚する人もたくさんいる時代です。正しく使えば、便利で快適な空間です。
法律も、多少遅れはしたものの少しづつ変わっていっています。あとはわたしたちの意識が変わるだけです。

今変わるだけでなく、これから、成長していく世界に合わせて柔軟にアップデートしていくことが大事ですよ。
それを忘れずに、便利で、そして楽しいSNSライフを送ってくださいね。

<参考サイト>

政府広報オンライン
LEGAL MALL

総務省
IT media NEWS